PTSDのつらさを『崖の上のポニョ』から考えてみる

 如人千尺懸崖上樹
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ポニョ   崖の上の

千尺は
300メートルくらいですね。
PTSD研究家翠雨の日記

サハラ砂漠は
砂の砂漠ばかりでなく
礫砂漠もあって
そこには【峡谷】があります。

その峡谷が大体300メートルあり
出来上がるのに
4億年かかっているそうです。

どうやってできたか?
それは水の浸食によってできたのですね。
今は砂漠でも
長い歴史のなかでは
豊かな水のある土地だったりしたのです。

アルジェリアに
タッシリ・ナジェールという
礫砂漠がありますが、
タッシリ・ナジェールとは
川のある大地という意味です。

壁画を見ると
そこがかつてみどり豊かな土地であったことが
わかります。

『崖の上のポニョ』では
街が水没し
ポニョと宗介は舟に乗って
避難地へ向かうのですが、
宗介が
古代魚を見つけ
デボン紀の海の生き物だと言っています。

PTSDに罹患して
つらいのは

意識的には
300メートルの崖の上に生えている
木にかろうじてかじりついているという
恐怖で一杯一杯なのに

無意識的には
(監督は海=無意識と書いておられますから)
4億年も前の地球の魂の歴史を見据えたうえで
自分の立ち位置を決めるという
気が遠くなるような
作業を科せられているから
だと思います。

ある哲学者が
自分は哲学をするように
罰せられていると言ったようですが、
そもそも哲学なんていうものは
したくてするのではなくて
生きるために
しかたなくさせられているものではないかと
思います。

だから
ポニョに宗介がいたように
PTSDに罹患した人には
伴走者が必要なのです。
上から目線で教育するのではなくて
一緒に共振れしながら
傾聴してくれる人が必要なのです。

PTSDのつらさを『崖の上のポニョ』から考えてみる」への0件のフィードバック

  1. はるか

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    『PTSD』で検索をかけたところ、コチラのブログにたどり着きました。
    私はPTSDになってから2年になります。
    このブログの最後の5行ですが、心からそう思い、言葉ひとつひとつを噛みしめて読むうち、涙が出そうになりました。
    私の場合、伴走者にあたり傾聴という形で、私の話に耳を傾けてくれるのはカウンセラーの先生しかいません。
    その先生がいなかったらと思うと、ゾっとします。

    これからも、イチ読者として、ブログを拝見させてもらおうと思っています。
    宜しくお願いいたします。

    返信
  2. 翠雨

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    >はるかさん
    コメントありがとうございます。
    傾聴してくれるカウンセラーさんは貴重な存在ですね。そしてPTSDを克服しようとしている人は人類の宝です。

    返信

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