朝日新聞『獅子頭』第二十四話 輪廻転生のシンクロニシティ

これまでを
ふりかえりますと…
内陸部の
貧しい村で生まれた
二順が
大連の雑技学校
で芸人のとして
生まれ変わり
地方公演で
空中ブランコから
落ちて
大怪我&舞台恐怖症
になり
地方公演で
食べた
獅子頭
(肉団子)の
味に導かれるように
料理修行の道を

いつのまにか
歩いていました。

輪廻転生の
本当の意味は
知りませんが
人間は
この一生のうちにも
心理学的には
何回も
生まれ変わっている
と考えたら
いろんなことが
わかりやすく
なるのでは
ないでしょうか?
それは
その場その場で
いい加減にしたらいい
という意味ではなく
むしろ
まったく
その反対で
今できる限りを
尽くすことで
そのときは
見えもせず
思いもよらなかった
道のようなものが
できていて
いつの間にか
そこを歩いていた。
というようなものでは
ないかと
思います。
二順は
バイト先の
料理店の
ご夫婦に
「養子になってもらってもいい」
と言われます。
新しい
お父さんと
お母さんも
できたのです。
料理学校入学の
決断で
芸に対する
複雑で苦しい思いを
完全に
断ち切ることが
できました。
シンクロニシティ
(意味ある偶然の
一致)
と呼ばれる
時空を超えた
秘儀で
PTSDが克服される
こともあるのです。
しかも
克服の場所は
この世の
ありふれた
特別ではない
日常です。
だから
あきらめては
いけないんです。

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