朝日新聞『獅子頭』第二十九話  【道】という名の日本版【個性化の過程】

二順と雲紗は
キスをします。

ぎこちなかった二順が
一転ウキウキ
していますと

こわもての
王料理長が
真顔で二順を見て

この一流レストランの
従業員のまかないの
レシピを
渡します。
なんとここのプロたち
全員の食事を
一人で作ることになったのです。

二順は
チャンスに
感謝し

雑技舞台のカーテンコールの
時のように
深々と腰を曲げて
お礼をしました。

キスから一転
奇跡が起こる構図に
【一太極二陰陽】
を思いました。

料理修行と
雑技訓練での問題との
二重奏が
始まります。

ごくごく普通の
ありふれた
日常のなかで

何度も何度も
リセットしながら
個性化の過程を
(自己実現)
歩み続けるのが

東洋的な
【道】ではないかと

思います。

キリスト教文化の
ハッピーエンドはないのですが

より深いんです。

PTSDの克服に関しても
【うつ病】
【学習障害】
【適応障害】
【人格障害】
と誤診されて

気力や学力や
常識を
平均に近づける
トレーニングを
させられ

基準値になったら
おしまいという
コースは仮想のもの
です。

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