朝日新聞『獅子頭』第三十四・三十五話 PTSDを回避しないで【昇華】させる

二順は
料理学校に
入学しても
ジョギングをしています。
有名料理店で
まかない料理作りから
お客さんへ出す料理作りに
昇格しても
バイト先では
雲紗の父が
二順を鍛えてくれます。
数年のうちに
どんどん
別天地に
身を投じている
二順ですが

過去とつながりが
切れていない
のが
1つの特徴です。
トラウマを
回避しない生き方

なんとなく
現れているように
思います。
舞台に戻る気は
なさそうですが
それは
大怪我をしたときの
トラウマを
思い出させる
トレーニングから
逃げているわけではないし
なにより
料理人になりたい
と思うようになったのは
大怪我のトラウマと
密接な関係

あるわけですから。
見事な【昇華】
期待できそうです。
*昇華とは
苦しみや恐怖、不安、嫌悪感、羞恥心などのコンプレックスを
芸術や生きざまや、宗教、哲学など
一見それとはわからないようなかたちに変容させることです。
【マジック】のような【錬金術】のような
でも
本当に存在する【魔法】です。
宮崎駿監督はポニョでこれを描こうとしたとパンフレットに書いてあります。

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