朝日新聞『獅子頭』第五十一話 一太極二陰陽としてのパンダ

『日本に獅子宴を
作りに行くことに
なってしまった』
周囲は期待していますが、
二順も
雲紗も困り果てています。

日中友好のパンダだ
と料理長は言いますが、
僕はパンダじゃない
と二順は言います。

【パンダ】は
かわいいですね。
中国を代表する動物です。
四川にたまたまいた
ということもあるかもしれませんが、
白黒は【陰陽】
ですね。
そして人間二順をパンダという
言い方
これは【象徴】です。
PTSDの心理治療でも
表現にパンダは結構出てきます。
いろいろな使われ方がありますが
陰陽相殺した
その人の太極
―善いとか悪いとか
 分別を超えて
 自分の存在を深いところから
 見直したい―
に立って考え始めようとするときに
結構出現
します。
回復してから
あとで『ああ、あの時のパンダは…』
って思うだけで
そのときは何もわからないのですがね。
医学モデルだと
最初に診断がありますが
心理療法では
診断せずに傾聴します。
そして病の意味は
あとでわかる
のです。
だから二順夫妻にとっては
今は吉凶混合の時
結果はあとで
わかります。

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