因幡の白兎②  PTSD罹患者の辿る道

淤岐島
(おきのしま、所在不明)から

因幡国に渡るため

まあ簡単に言えば
陸から陸へ

うさぎは
ワニを海の上に並ばせ
渡ろうとしたのですが

もう少しというところで
「だましてやった」なんて
言っちゃったので

怒り狂ったワニに
毛皮を剥ぎ取られ絶体絶命です。

掬われたい一心で
八十神(やそがみ)の教えに従い
潮に浴し
風に吹かれたので
身の皮が裂け
苦しんでいるのを

おおくにぬしのみことが
救うという話
です。

ワニは水陸を自由に行き来します。
意識と無意識を
渡る力の【象徴】でしょう。

このちからを
甘く見てコントロールできると
勘違いしたために

毛皮をはがれ
傷口に塩を塗られて
赤ウサギとなり

助けを呼んでは
さらにひどい目にあって
嘆き苦しんでいるのは

まるで
平成のPTSDです。

【解離】や【同一視】
【回避】により
トラウマを克服したつもりが

激しいフラッシュバックや不眠に
悩まされます。

専門家を頼って
ほっとしたのもつかの間

いつまでも治らず

さらに地獄をみることが
少なくありません。

しかし
その絶望から掬われることも
あるのです。

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