『心的外傷と回復』② つながりを取り戻すこと

本書は
つながりを取り戻す
ことに関する本である。

つまりは…

的世界と的世界

具体的には

アウシュビツから
戦地から
凶悪事件から
DV家庭から
虐待を基礎とする親子関係から

物理的にはなんとか
離脱することに成功したものの
孤独なサバイバーが

もう一度
社会とつながりなおす
ための指南書でもある。

度を越した
恐怖や不安が
トラウマとなること ①

そしてそこからPTSDに
罹患する可能性があること ②

罹患者の抱える孤立 ③

さらには
孤立を回復すべきであること ④

これらを的確に
示したスマートな知性には

類稀なものがある。

アメリカ社会では
この本は完璧だろう。

しかし
いざ【つながり】という問題に
焦点が当たると

自分と世界の問題であるから

たちまち【存在論】の問題に
変貌して
立ち上がってくる。

個人には自由があるが
この問題に関しては

所属する文化の影響を全く無視
というわけにはいかない。

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