顔のない肖像画が
みつかりました。
晩年の大画人が残したものですから
駄作ではありません。
―今の学者なら認知症というでしょう
何か【妙】だと感じた
主人公らは
紙工場の職人と一緒に
紙の性質
使われた墨の性質を
よく調べ
吟味しながら
隠された顔を
浮かび上がらせました。
高松塚古墳も
英知を結集して
壁画の性質をしっかり
科学的に分析し
対応すべきだったはずです。
そして
「女人だ!」
ではなく
その女人が何を意味しているのか
心理学者が
民俗学者や歴史学者
哲学者らと
結集して
分析しなければ
単なる墓荒らしと
変わりません。