『千秋太后』48話 PTSD話の否認を解く傾聴

父親を亡くし
健気に
新しい環境に適応しようとしている
幼子に
父親の知り合いが
聴きます。
「お父さんの顔覚えてる?」
「覚えています。
笑い声も。
いつも一緒にいましたから」
物心つく前なのに
えらいねと褒めつつ
「お父さんが亡くなったときのことは?」と
聞くと
「わかりません」
しかし
表情はすぐくもり
涙が溢れ出しました。
どうしたのかと聞きますと
自分を助けるために
自殺したのだと
悪夢のようでしたと
言います。
 ―サバイバーズ・ギルトですね。
言わないことで
自分を保とうとしていたのですが
トラウマは
語られることを
欲する性格があり
 ―エネルギーもあります。
物語られるものなのです。
大人のほうは
驚きつつ
抱きしめて
「怖かったね。
でももう大丈夫だよ」と
言います。
フツーの人間関係の中で
癒されるものがあります。
また傾聴とは
このようなもののことであり
「あの専門家は
話を聞くだけだった」とかいうのとは
  ―アドバイスくれなかったという意味を
  含む
異質のものです。

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