チェ・ソンボン ~孤児院脱走PTSDの声楽家スター


ソウルで生まれますが
3歳で孤児院に
しかし
そこでの暴力に耐えかね
5歳で脱走
歓楽街にたどり着き
ガム売りをしながら
ナイトクラブの階段や
公衆トイレを寝床にし
10歳でアルコール中毒と
薬物中毒になったそうです。
 ―依存症が
 どのように起こるか
 端的に示されています。
しかし
10代半ばの
ある日
ナイトクラブという
猥雑な場所をものともせず
独り真剣に歌う男の
場違いな
歌声に打たれ
 ―わかる人にはわかる
 どこにでも転がっている
 魔法
レッスンを受けたいという
一念で
 ―この動機づけが命
新聞配達や
工事現場でバイト
 ―絶対叶えたい目的が決まれば
 さらに真剣に対策を講じるようになる。
コンテストで合格し
スターになりました。
 ―個性化の過程
審査員とのやりとりからは
生きている次元の違いの
甚だしい乖離を感じますが
これは
面接場面でも
普通にあることで
アセスメントと称してなされる
いろんな質問やテストの
退屈さ
侵襲性を思います。
この人は
堂々と答えてますが
 ―ストレス障害ではないから
 聞き流しつつ
 適応できる。
私はそれが嫌だから
 ―相手はもっと嫌でしょう。
こちらからは質問せず
相手の物語を
傾聴するのですが
学会では
異端だと言われています。
アセスメントすると
治療は長期化しますが
傾聴スタイルだと
短期でカタがつきます。
最近それに
気づきました。
 ―古典的なやり方や
 自分のスタイルしか
 知らないから。

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