青銭大名」カテゴリーアーカイブ

朝日新聞『青銭大名』第百一話 風呂の宗教性

死ぬかと思うような
催眠治療を受け
怒りながらも
心身は変化しています。
最後に
功徳風呂に入ると
PTSD研究家翠雨の日記
見違えるように
変化しました。
 ―意外坊があきれるのです。
 限界のその上って感じです。
一遍上人の謂れをもつ
由緒ある蒸し風呂のようですが
箱庭をする子どもたちも
(被災地ではないのですが)
結構お風呂を
よく置きます。
 ―集合的無意識的な
 癒しの表現なのでしょうクローバー
もちろん
知ってて置いても無効で
知らずに置くのがよいのですが。
 ―ここを間違う人が結構多いニコニコ
昨日は
PTSD研究家翠雨の日記
お湯をかけられながら
女性がみこしを担いで練り歩く
「お湯かけ女神輿」」が
天草市天草町の下田温泉で
行われたそうです。
傷ついた白鷺が癒えた伝説の温泉だとか。
癒しと風呂には
密接な関係があるようです。

朝日新聞『青銭大名』第百話 PTSD治療と即身成仏  

催眠治療を受け
死にそうな思いをした
主人公は
生きたまま
生まれ変わり
 ―これがホントの
  即身成仏
★新しい名前をもらい
★新しい土地で
修行を始めることになりました。
PTSD治療後も
こんな感じです。
 ―昔は
 結婚する女性もそうでしたね。
自己実現とはいえ
個性化の過程に過ぎませんからね。
未治療の人も
勝手に似たようなことしますが
そこには
自覚がなく
自傷&他害に縁が深くなりますから
解離性遁走と呼びます。
ちょうど百話で
キリのよい変化ですね。

朝日新聞『青銭大名』第九十九話 催眠法のアフターケア 

主人公は
催眠治療を受けたのですが
荒っぽいやり方だったので
 
 ―死ぬのではなく
  自我の死に導くため
  気絶させる。
腹立たしさと悔しさで
泣き出します。
$PTSD研究家翠雨の日記
僧は
「怒る、あばれる。
あげく
にわかに落涙の体か。
いそがしい奴よ」と
なだめながら
頭を拭いてやります。
このように
催眠は
いろいろ問題が
多いので
現代では
精神分析をするように
なりました。

朝日新聞『青銭大名』第九十六話 集団幻覚治療 

$PTSD研究家翠雨の日記
幻覚をみた
主人公は
寺に連れてゆかれ
 ―心的感染するもので
  他人に迷惑がかかるから
  放置できないのです。
燻され
苦しくてわめきますが
容赦なく続けられ
とうとう
失神しました。
そのとき
出てきたものは
本人にしか
わからないわけですが
主人公を
ここまで担いで
運んできた
お百姓さんたちは
それを
それぞれが
いろいろに感じます。
作者は
これは
集団幻覚であると書いていますが
投影を起こしているわけで
 ―擬似失神状態
それぞれにとっても
ある種の
精神分析的治療になっていると
思われます。
それも期待して
運んできたのかな?と
思いました。
 ―今も昔も
 人の事例に自分を映して
 考えるのが
 みんな好きなのでしょう。

朝日新聞『青銭大名』第九十四話 PTSD感染予防の公衆衛生

$PTSD研究家翠雨の日記
お百姓さんたちは
見ず知らずの主人公を
図のように担いで
寺に運んでくれます。  ←昔のカウンセリングルーム
どうしてそんなに親切なの?と
聞くと
物の怪の祟りは
放置すると
感染し
自分達も害を受けるからと叫び
言われました。
 ―親切でもないのですネ…。
心的感染するPTSDという
発想ですね。
主人公は
その発想を
面白く感じ
即席の興に
揺られていきます。
抵抗をやめ
現実を生きるということですね。
 ―精神分析では
 これをめぐっていろいろ
 作業をするのです。
十牛図で言えば
これかな?
$PTSD研究家翠雨の日記

朝日新聞『青銭大名』第九十三話 PTSD幻想の実体

主人公は
物の怪に遭いましたが
 ―『源氏物語』にあるように
  無意識にある
  トラウマからの幻影です。
  狐など
  決まった形があるのが
  その証です。
あるお百姓さんが
大丈夫かといろいろ
質問してくれます。
 ―PTSDを熟知し
 ポイントをおさえて
 あれこれ質問するのは
 心のケアにおいて
 大事なことです。
 野に住む人が
 こういうのをよく知っています。
お百姓さんによるとひらめき電球
PTSDの幻想に囚われると
★記憶に残らず
 ―記憶にあれば
  気にして
  分析したり
  治療したりしたいと
  思うでしょう。
★エネルギーを吸い取られ
 ―うつ病みたいに
  エネルギーを消耗します。
  ジャネの理論にあります。
★本人は元気だと言うが
★呆けたようになり
★死に至る
そして
トラウマのとは
書いてませんが
お祓いのため
僧侶を探してくれます。
 ―お能はそういう話多いですネ。
 $PTSD研究家翠雨の日記
西洋心理学など
日本には
昔から当たり前にあります。
もっと深いものも
あります。
世界最先端ですから!

朝日新聞『青銭大名』第八十九話 集団催眠術の今昔

都で流行ったと書いてあります。
人を集め
暗示を与え
ありもしないものを見せて
 ―恐怖感を与える
  地獄絵図など
  ネガティブなもの
  よいシャーマンなら
  よい暗示をかけますがね。
万人恐怖に陥れ
高額の布施をとる僧侶も
いたので
幕府が取り締まったりしたようです。
いつの世も同じですネ。
 ―地球上どこでも
 あります。
平成版は
専門家が
うつ病キャンペーンをして
集団催眠にかけるのですから。
薬で
依存症にするなんて
ホント
怖すぎます叫び

朝日新聞『青銭大名』第八十二話  アニマとの付き合い方

$PTSD研究家翠雨の日記
主人公
五郎左の前に現れたのは
いつか夢に出てきた女性でした。
 ―たくさんの女性がいるわけですから
  気になる女性に対し
  そういう風に感じるのです。 
相手の素性が
わからないことからくる畏れと
化かされた怒りが
こみ上げ
「化生め!」と
刀を抜きかけます。
 ―解離してますね。
 相手には罪はないのに。
男性の
夢に出てくる
見知らぬ女性は
自分の分身でしょう。
影みたいなものです。
未知のものですから
コンプレックスの塊で
感情が揺さぶられます。
しかし
落ち着いて
 ―切り殺してはいけません。
対話をすることが
大事です。
夢の中だから
コントロールできないって?
そう杓子定規に考えないで
今度会ったら~しようと考えていると
できるようになるものです。
夢見の方法です。
自我が強くなります。

朝日新聞『青銭大名』第六十九話 非暴力

胴丸腹巻をまとい
実地に斬り合って
覚えるのが
真の武士
  …
PTSDの予防と治療には
危険があります。
二次受傷がその代表です。
 ―傷ついた人と関われば
 傷つく
しかし
それを知っていて
 ―知らずに向かうのは
 素人
 こころが破壊されます。
対応しつつ
PTSDについて学びながら
身に着けるのが
真の理論だと
思います。
武士
矛を収めると書きます。
 ―日本では
 精神分析でも
 このくらいは書いてます。
 フロイトの精神分析だけでは
 日本人の治療は
 混乱します。
非暴力がテーマになります。
 ―斬り合いながら
 斬り合わないことを学ぶのです。
 日本の武士はだんだん
 そうなり
 消滅してゆきました。
かつて境界性人格障害と言われたような
性格傾向より
もっとハードなPTSDを相手に
非暴力で向かいながら
非暴力を教えるのが
隠れたテーマです。

朝日新聞『青銭大名』第六十七話 リセットの秘策

$PTSD研究家翠雨の日記
タイトルは「代替わり」で
 ―リセットのチャンスです。
あらすじが書かれてます。
過去を振り返るためですね。
そのときは見えなかったものが
見えてきます。
 ―前記事のように
 「過去を忘れて
 前向きに」は
 よく言われますが
 間違った考え方ですひらめき電球
確認すべきは
郎左と意外坊の
珍道中です。
 ―自己実現の道は
 お決まりのコースでは
 ありません。
$PTSD研究家翠雨の日記
陰陽五行説の
元気の循環のなかで
意外なことが
起るのが
リセットの法則です。
取り入ろうとする相手は
城の主
五郎左も
武術の達人ですが
「常の話相手」として仕えるよう
意外坊に教えられます。
どんなときも
傾聴が物事を動かすのです。
被災地の
臨床心理
仕えてるかな?