投稿者「翠雨」のアーカイブ

DV克服は非暴力の哲学

チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世が
6月に長野市を訪れるのを受け、
同市の会社員ら有志が14日、
チベット問題の勉強会を市内で始めました。
 
勉強会は、
昨年4月に
市内で
チベット問題に関連する映画の上映などをした
グループのメンバーの一部による主催です。
この日は、
ダライ・ラマの自伝やチベット亡命政府の資料を基に、
ダライ・ラマが1959年に
インドへ亡命したいきさつなどを学びました。
DV被害の克服は
ダライ・ラマの抱える難問と重なります。
それは
非暴力の哲学です。

車輪の下ではなく崖の上に行こう!

ル・グウィンの『ゲド戦記』には
日本版が必要でしたし
アンデルセンの『人魚姫』は
『崖の上のポニョ』に
書き直す必要がありました。
ではなぜ
ヘルマン・ヘッセの
『車輪の下』は
こうも
恐ろしく
日本的なのでしょうか。
ヘッセは
『シッダールタ』(原題:Siddhartha)
という作品を書いています。
PTSD研究家翠雨の日記
釈迦の出家以前の名前を借りて
求道者が
悟りの境地に至るまでの
苦行や経験を描いたものです。
ポニョでも
公案に取り組むのですから
PTSDに罹患し
そこから脱出するには
求道者でなくても
悟らなければならないのです。
そういう意味では
お釈迦様もポニョも
瀕死状態の3万の命も
なんら違いはありません。
『車輪の下』に行かずに
崖の上に行きましょう。
漱石の『門』も
崖下をやめるお話でしたね。

ゲド戦記 ―日本版

4年も前の話になりますが…
アーシュラ・K・ルグウィンの
『ゲド戦記』が
スタジオジブリによって
アニメ化されました。
PTSD研究家翠雨の日記
これを見た
ル・グウィンは
絵は美しいが、
物語のつじつまがあわないし、
原作にはない
【父殺し】は気まぐれだし
人間の影の部分は
魔法の剣で振り払えるようなものではないと
強い違和感を表明しました。
日本での観客動員数は
公開後20日くらいで
421万7千人(東宝による)
だったそうですから
駄作だったとは
到底考えられません。
『崖の上のポニョ』が書かれたのは
人魚姫への違和感でした。
ル・グウィンが
【父殺し】を気まぐれと感じたり
物語につじつまのなさを感じるのは
文化差によるものでしょう。
父子関係と言えば…
フロイトのエディプスコンプレックスは
『ギリシア神話』と西洋人のこころの問題です。
フロイトに学んだ
古沢平作は
日本人には
エディプスコンプレックスではなく
親鸞の『教行信証』にみられるような
アジャセコンプレックスが
問題であると
考えました。
宮崎駿監督の実子
吾郎氏による監督で
こんな問題が表出したのは
なかなか
【象徴的】な現象であったと思います。
PTSD治療でも
このことは
重要な鍵になると思います。
PTSD研究家翠雨の日記

ケタミン吸引の詩音被告に刑猶予 麻薬使用罪

2010/02/15 16:44 の【共同通信】 からです。
PTSD研究家翠雨の日記
合成麻薬「ケタミン」を吸引したとして、
麻薬取締法違反罪に問われた韓国籍の女性歌手詩音(本名朴有香)被告(26)に
横浜地裁(杉山正明裁判官)は15日、
懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。
詩音被告は判決後、
報道陣に「絶対にもう一度歌えるようになる。
待っていてくれるファンのために頑張る」と話した。
この日の初公判で結審、即日判決が言い渡された。
杉山裁判官は判決理由で
「刑事責任は軽くないが
社会内での更生を期待できる」と述べた。
詩音被告は起訴内容を認め、
検察側は冒頭陳述で「仕事が急激に増え、
ストレスを発散させるため
ケタミンを使うようになった」と指摘した。
判決によると、
昨年12月9日ごろ、
横浜市中区の自宅でケタミンを吸引した。
詩音被告は
2004年から出身地の横浜市で音楽活動を開始。
08年5月発売のデビューアルバムは、
音楽情報会社オリコンのランキングで
9位を記録するなど若者に人気だった。
本人が言ってますね。
ストレスが原因で薬物に手を出したと。
薬物依存も【PTSD】の結果だということです。
これは心理療法の対象ですから
海外では
刑務所ではなく
治療所に送られます。
それを拒否したとき
はじめて刑務所に行くのが
グローバルスタンダードです。
政情不安のアフガニスタンでも
それは常識です。
日本は厳しい国です。
何でも
【根性】で直すことを強要されます。
のりピーの釈放時の
きりっとしたあの表情は
その決意の表れだと思いました。
治外法権の
厳しい国で
つべこべ言わず
がんばるから
日本人は
凄いのかもしれません。
でも…

北新地の高級クラブ、7800万円脱税

2010年2月15日 20:12 グーグルニュースからです。
大阪国税局は、
大阪・北新地の高級クラブ
「マダム小阪」の経理担当者(60)を
所得税法違反の疑いで
刑事告発しました。
 
関係者によると、
マダム小阪では
現金で支払った売り上げを計上しない手口で
08年までの3年間に約2億円の所得を隠し、
約7800万円を脱税した疑いが持たれています。
 
告発された経理担当者は
クラブの経営者の夫で、
「水商売はいつ店を閉めるかわからないので、
将来のために財産を残しておきたかった」と
話しており、
隠した所得を預金やマンションの購入費に充てたと言います。
不景気と言いながらも
まだまだ
潤っている産業はあるのですね。
それは本当に必要だからでしょう。
現在日本では
ユング派の資格を取得しても
お客さんが来ないので
大学教員に応募する人が続出です。
医師免許を持っていても
例外ではありません。
PTSDに罹患しても
「ここに行けば大丈夫!
是非行きなさい!
なぜ行かない?!」
そう言える場所がないなら
代替品が必要…
一に酒場
二にアルコールの自己処方
三にOD
四の薬物は危険度UPするが
入院もハードル高く
ODは同じこと…しょぼん

うつ病自殺、上司言動が一因と認める判決?!

2010年2月15日22時23分 YOMIURI ONLINE からです。
「日本通運」大阪旅行支店(大阪市中央区)に
勤務していた大橋均さん(当時56歳)が
うつ病となり、
自殺したのは
退職強要が原因だったとして

妻ら遺族3人が
同社に
計約5000万円の
損害賠償を求めた訴訟の判決が
15日、
大阪地裁であった。
 
田中敦裁判長は
「自殺は予見できなかった」としたが、
上司の言動がうつ病の一因になったことは認め、
慰謝料約330万円の支払いを命じた。
判決によると、
大橋さんは
2004年6月にC型肝炎で入院。
翌月、うつ病になり、
06年11月に自殺した。

田中裁判長は、
大橋さんの入院前後に、
上司が「自分から身を引いたらどうか」などと
発言したことについて、
「精神面を含む健康管理上の安全配慮義務に違反する」と
指摘した。
日本通運広報部は
「判決内容を検討して対応を決定する」
としている。
これが現在の日本の常識です。
「自殺は予見できなかった」
というのは正解です。
本日の他の記事に書きましたように
PTSDによる結果的自死です。
自分のなかの他人による殺害です。
世間では自殺と呼びますし、
自分で自分に刃を向けるのですから
確かに自殺でいいと思いますが…
しかし
「上司の言動が自殺の一因になった」
これはどうでしょうか。
うつ病は内因性の病気
内因のない人は
どんなにいじめられても
死にそうな恐怖を味わっても
決してうつ病にはなりませんし、
うつ病の治療(抗うつ剤を正しく飲んで休養する)で治癒するはずです。
C型肝炎という病気に罹患したことは
ショックでしょう。
その上で退職まで強要されたら
どうしていいのかわからなくなります。
家族のことを思うと
パニックになりそうなトラウマを体験したかもしれません。
これはやはりPTSDでしょう。
上司の言葉を
「精神面を含む健康管理上の
安全配慮義務に違反する」と
指摘したのは正しいと思いますし、
そういう配慮のない世間に対し
模範例になる判決理由です。
しかし
心因反応としてのうつ病
これはいただけません。
この誤解から
多くの命が
『車輪の下』
なのですから…

C.G,ユングと日本のユング心理学

PTSDはつらく
どうして
こんな理不尽な目にあわなければならないのかと
罹患者はみな思います。
これからどうしたらよいのか
途方に暮れます。
今、自分が置かれている不幸の意味について
立ち止まって考えなければ
一歩も進めません。
これは存在論そのものです。
PTSDに巻き込まれた人は
誰でも哲学者になります。
哲学は哲学者の専売特許ではありません。
宗教は信者の専売特許ではありませんし、
頭ごなしに信じるだけのものでもありません。
臨床心理学の歴史は
浅く
哲学や宗教から派生したものです。
だから
C.G,ユングは言いました。
「心理療法の最高の目的は
患者を
ありえない幸福状態に移そうとすることではなく、
彼に
苦しみに耐えられる強さと
哲学的忍耐を可能にさせることである」
なのに
現在の日本のユング派は
哲学や宗教を
【否認】する。
PTSDを発達障碍や適応障碍とみなし
教育しようとする。
なぜだろう?

哲学か死か

『車輪の下』の主人公はハンス
哲学的命題をかかえるうち
挫折感や劣等感・不安などの
コンプレックスに悩みます。
アルコールを呑んで
溺死しました。
フロイトの症例のハンスは
お父さんが怖いのに
馬を怖がりました。
中川昭一氏は
何かつらいことがあって
(父親の自死は充分哲学的命題になりえます)
アルコール依存となり
窒息死しました。
哲学者でなくても
哲学的命題に悩むことが
人間にはあります。
いくら難しくても
つらくても
それを考えるしかないのです。
【PTSD】に罹患すると…
①哲学的命題に向かい合うか
②結果的自死か
③病院で薬づけになるか
④ODか…
最近
病院は長期入院させてもらいにくいですし
拒否権も行使されますから
①か②しかありません。
しかし
宮崎駿監督はポニョに
哲学的命題を解かせたのでしたね。
あきらめてはいけないと思います。

中川昭一氏

ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』は
平成の日本を予言したような作品です。
ヘッセの視線で
自殺予防を考える必要があります。
『車輪の下』の主人公ハンスは
年間3万人の自殺者の【象徴】です。
自殺法に流行があり(ヒステリー症状)
2010年2月現在は車輪の下ですが、
ハンスは溺死です。
飛び込もうと思って
飛び込んだのではありません。
アルコールによるものでした。
アルコールが好きだったのではありません。
自暴自棄になって呑んだのです。
自暴自棄になったのは
絶えられないショックのためでした。
要するに
【PTSD】によって殺されたのです。
死のうと思って死んだのではありません。
ここが大事なところです。
昨年10月4日に死去した中川昭一氏ですが
行政解剖の結果、
循環器系に複数の異常があったことが
捜査関係者への取材で分かっています。
また弔問客によると、
遺族側は死因を「急性心筋梗塞(こうそく)」と
説明しているそうです。
しかし
中川氏の死を発見した妻は
4日朝、
ベッドの上でうつぶせになり、
ベッドには嘔吐(おうと)した形跡があったと言います。
中川氏はその頃
睡眠薬を服用していたそうで
室内の机には
病院から処方された睡眠薬とみられる錠剤が
置いてあり
行政解剖の結果
アルコールの成分も検出されています。
依存症であったことは
酩酊会見により
国際的に知られた事実です。
依存症になるには
それなりの理由が必要です。
少なくとも(実際はわかりませんが)
お父様の自死は考慮すべき原因でしょう。
つまりPTSDが
中川氏をアルコール依存症にし
死に追いやったのです。
希死念慮はなかったと思います。
これが【PTSD】による自殺の実態です。
自殺と呼べるかどうかわからないようなものです。
ハンスと同じです。