朝日新聞『獅子頭』第五話 いよいよ崖の上へ

二順も
小学生になり
父のいる都会の雑技学校というのは
猿みたいに木の枝歩けるようになるような
学校だと
クラスメートに言ったり
するようになりました。
そしてその雑技学校へ
進学できることになります。
兄と一緒です。
新しい服
母と離れて
知らない土地へ
【個性化の過程】の始まりです。
かぐや姫なんかでも
衣が変わると人格が変わったりしますし、
聖書には
「あなたは父の家を出て…」と
個性化の場面では
衣服や住む場所の変更が
象徴として表現されます。
まあ現実でもそういうものですね。
自分も
猿みたいに木の枝を歩けるように
なるのかと聞くと
母は
孫悟空みたいになれると答えます。
猿みたいに木の枝を歩くというのは
【如人千尺懸崖上樹】的ですし、
【孫悟空】は
【空(くう)】を悟る子孫ですからね
象徴的には
同じような意味です。
父と一緒ですが、
家出したポニョと
深いところでは同じ境遇です。

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