今はなき『首振り症状』の意味を患者さんに学ぶユングの姿勢

ユングの患者さんに
首を振る症状の方が
おられたそうです。

普通に考えると
無意味な行動です。

現在なら
多剤処方されてしまうでしょう。

しかし
ユングという人には
もう少し
こころが
ありました。

「なぜ首を振るの?」

相手に対して
こころが開かれています

患者さんは言います。
「太陽から
筒がさがっていて
筒から風が吹いている。

筒がこちらを向くと
西風が吹き

筒があちらを向くと
東風が吹く。

だからそれにあわせて
首を振っているのだ」

この段階で
多剤投与する医師も
多いでしょう。

しかしユングは
この言葉の意味を考え
想像し
文献にあたって
調べることで
理解しようとしました。

医学書に
答えはありません。

どこにあったか。

なんと
ミトラ祈祷書という
ペルシャ語でかかれた文献に
これと同じ文章があるのを
発見しました。

当然この患者さんは
ミトラ祈祷書など
知りません。

単なる偶然で
ミトラ祈祷書と同じイメージを
持ったと考えるのも
無理があります。

PTSD研究家翠雨の日記

人間には集合的無意識
(普遍的無意識)
というものがあるのを

ユングは
患者さんから
学んだのです。

現在なら
首振り=異常行為=重篤な病
=統合失調症 ←投薬

でしょうね。

たまに
ユング派の残党いますが

かぐや姫がわがままと
いうんですから
ユングの解釈の深さとは
比べようがない
マンガみたいな世界
です。

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