朝日新聞『獅子頭』~九十九話 性的被害の苦悩と二次被害

加害者への
怒りと怖れもあるし
置かれた状況を
どう解釈していいのか
頭が迷路に
はまります。     
こころが
完全に恐怖でのっとられてますから
加害者が
やってくるのも
嫌だし
来ないと不安になります。
さらには加害者が
懐妊したことを
知らされ
かつて
空中ブランコから
落ちたときのような     ←トラウマ再燃の危機
めまいに
襲われ
目の前が真っ暗になり
倒れこみました。
加害者の顔を
意識から追い出そうとしますが
そうすればするほど

懐妊という二文字が
鮮明になり
家族や送り出してくれた
祖国の仲間に
にらみつけられる幻影に
苦しみます。

涙があふれ
我慢できず
泣き出すと
世話役の男性は
おかしなやつだとは
知っていたが
精神病の薬が必要かと
迷惑そうです。
      ←平成の日本人と同じですね!               
かろうじて
事情を話しましたが
信じてもらえません。
男性が女性に
レイプされるなんて
なかなか理解されない
でしょうね。
被害者の二次被害
リアルに表現されてます。

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