毎日新聞社に
入社され
学芸部記者をしながら
記事には書けない
いろんなことに
気づかれたのでしょう。
巨大組織の
暗部や
戦争のむごさを
浮き彫りにする
長編小説を
書き続けた
直木賞作家です。
国立大医学部の
教授ポストをめぐる
権力闘争を告発した
「白い巨塔」
（６５～６９年）
　―精神科を筆頭に
　医療化の問題は
　多くの被害を作り出し
　そして
　それがバレ始めたところです。
ジャンボ機墜落事故を
　―遺族は今もPTSD予防中
招いた
航空会社の腐敗体質をえぐった
「沈まぬ太陽」
（９９年）など
　―航空会社の問題ではなく
　精神科の問題と
　根っこが一緒でした。
不条理な組織体質や
権力の矛盾に切り込む姿勢は
PTSD治療と
同じです。
８８歳ですから
老衰でしょう。
　―PTSD以外の亡くなり方
大変ではあるけど
圧力に負けず
真実を明らかにしてゆくのが
結局は報われる道だと
思います。