2月4日朝日新聞によると
昨年12月中旬
中国の山間の小さな村で
6歳から86歳までの村民13人の殺害と放火の容疑で
34歳の男性が逮捕された。
犯行を悔やむ供述はないらしい。
地元警察当局者は
容疑者の意識は極めてはっきりしていて
精神を病んでいると疑う余地はないと語っている。
しかし北京の心理学者は
「出稼ぎで受けた不公正さ、被差別感といった小さな怒りが積み重なって
大きな恨みを生んだのではないか」と
北京紙に語っているし
村の老人は容疑者についてこう言っている。
「以前は自信にあふれた男だった。
それが出稼ぎから戻ってきたら
一変して、
おどおどと何かにおびえるようになっていた。
驚いたよ」
格差社会もPTSDを生むことがあるだろう。
日本でも本当はたくさん起こっているのだろう。
大きなショックがPTSDを引き起こし
自傷他害の事件を起こすことがある。
自傷と他害のあいだにあるのはこの世の地獄だ。
何も『ホームレス中学生』ばかりではない。
「貧しさに負けるな!」だけではもはやムリである。
こころの橋をかける事業対策が焦眉の問題である。