うつ病自殺、上司言動が一因と認める判決?!

2010年2月15日22時23分 YOMIURI ONLINE からです。

「日本通運」大阪旅行支店(大阪市中央区)に
勤務していた大橋均さん(当時56歳)が
うつ病となり、
自殺したのは
退職強要が原因だったとして

妻ら遺族3人が
同社に
計約5000万円の
損害賠償を求めた訴訟の判決が
15日、
大阪地裁であった。

 
田中敦裁判長は
「自殺は予見できなかった」としたが、
上司の言動がうつ病の一因になったことは認め、
慰謝料約330万円の支払いを命じた。

判決によると、
大橋さんは
2004年6月にC型肝炎で入院。
翌月、うつ病になり、
06年11月に自殺した。

田中裁判長は、
大橋さんの入院前後に、
上司が「自分から身を引いたらどうか」などと
発言したことについて、
「精神面を含む健康管理上の安全配慮義務に違反する」と
指摘した。

日本通運広報部は
「判決内容を検討して対応を決定する」
としている。

これが現在の日本の常識です。

「自殺は予見できなかった」
というのは正解です。
本日の他の記事に書きましたように
PTSDによる結果的自死です。
自分のなかの他人による殺害です。
世間では自殺と呼びますし、
自分で自分に刃を向けるのですから
確かに自殺でいいと思いますが…

しかし
「上司の言動が自殺の一因になった」
これはどうでしょうか。

うつ病は内因性の病気
内因のない人は
どんなにいじめられても
死にそうな恐怖を味わっても
決してうつ病にはなりませんし、
うつ病の治療(抗うつ剤を正しく飲んで休養する)で治癒するはずです。

C型肝炎という病気に罹患したことは
ショックでしょう。
その上で退職まで強要されたら
どうしていいのかわからなくなります。
家族のことを思うと
パニックになりそうなトラウマを体験したかもしれません。

これはやはりPTSDでしょう。

上司の言葉を
「精神面を含む健康管理上の
安全配慮義務に違反する」と
指摘したのは正しいと思いますし、

そういう配慮のない世間に対し
模範例になる判決理由です。

しかし
心因反応としてのうつ病
これはいただけません。

この誤解から
多くの命が
『車輪の下』
なのですから…

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