玄侑宗久『阿修羅』【解離】の文学性 コメントを残す 旅先のハワイで妻の人格に異変が起こり夫の苦悩が始まる。 解離性同一性障害(DID)と診断され主治医は妻の過去を遡及し始める。 玄侑宗久さんは実際にPTSDの患者さんに会ってあまりに文学的な病いであることに驚嘆されたそうです。 無意識に「わたし」の都合でまとめられる人格とそこからはみだし解離していく「わたし」たちの物語を何年かかっても書きたいと思ったとのことです。 玄侑さんは言います。「現代は解離の時代である」