ユングという心理学者は
こんなことを書き残しています。
「私の著作は常に
一種の運命的な出来事
であった。
書きすすんでいる間に、
何か予測し難いことがあり、
私は何らかの前もって定められたコースを、
自分自身に指示することができない。
かくて、
この『自伝』も、
今や最初私が思っていたのとは
大分異なった方向をたどりつつある。
私の幼児期の記憶を書きとめることは、
私にとって必要なこととなった。
私がその仕事を一日でも休むと、
不愉快な身体症状が直ちに生じる。
私が仕事につくや否や、
症状は消え去り、
私の頭の中は完全にすっきりとするのである」
PTSDに罹患したときは
自分でも自分の舵取りができません。
ましてや専門家といえども
自分に指示をすることなど不可能でしょう。
思いつくことにただただついてゆくのです。
ユングも最初は相当抵抗しています。
しかし、最後にはあきらめて師事しました。
師事なんて面白いことを言いますね。
カウンセラーに師事するのではないですよ。
(念のため…)
ユングの場合は幼児期の記憶や絵画表現などでした。
ポジティブな【解離】にシフトすると
【自己治癒力】が作動し始めます。
それを続けてよいのかどうか
それはブルーの字で書かれた部分が
目安になります。
何らかの創作活動をしている人は幸いです。
克服の途上にあると思います。
C.G,ユングの自己治癒モデル
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