如人千尺懸崖上樹
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ポニョ 崖の上の
千尺は
300メートルくらいですね。
サハラ砂漠は
砂の砂漠ばかりでなく
礫砂漠もあって
そこには【峡谷】があります。
その峡谷が大体300メートルあり
出来上がるのに
4億年かかっているそうです。
どうやってできたか?
それは水の浸食によってできたのですね。
今は砂漠でも
長い歴史のなかでは
豊かな水のある土地だったりしたのです。
アルジェリアに
タッシリ・ナジェールという
礫砂漠がありますが、
タッシリ・ナジェールとは
川のある大地という意味です。
壁画を見ると
そこがかつてみどり豊かな土地であったことが
わかります。
『崖の上のポニョ』では
街が水没し
ポニョと宗介は舟に乗って
避難地へ向かうのですが、
宗介が
古代魚を見つけ
デボン紀の海の生き物だと言っています。
PTSDに罹患して
つらいのは
意識的には
300メートルの崖の上に生えている
木にかろうじてかじりついているという
恐怖で一杯一杯なのに
無意識的には
(監督は海=無意識と書いておられますから)
4億年も前の地球の魂の歴史を見据えたうえで
自分の立ち位置を決めるという
気が遠くなるような
作業を科せられているから
だと思います。
ある哲学者が
自分は哲学をするように
罰せられていると言ったようですが、
そもそも哲学なんていうものは
したくてするのではなくて
生きるために
しかたなくさせられているものではないかと
思います。
だから
ポニョに宗介がいたように
PTSDに罹患した人には
伴走者が必要なのです。
上から目線で教育するのではなくて
一緒に共振れしながら
傾聴してくれる人が必要なのです。
PTSDのつらさを『崖の上のポニョ』から考えてみる
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