昨日の
朝日新聞夕刊でみかけました。
名城大学とアメリカの大学の共同チームの
実験結果が
アメリカの科学誌【ニューロン】に
掲載されたそうです。
胎児期のマウスの前頭部に
遺伝子の働きを止める物質を入れて
成長過程を観察しました。
思春期にあたる58日目に
物音への反応が異常に敏感になり
認知力や記憶力の低下が起こりました。
そして統合失調症の治療薬で
回復することが
確認されました。
ドーパミンが半減しており
脳神経のネットワークが
うまく作れなかったのが
原因だそうです。
統合失調症の遺伝性と薬効が再確認されましたね。
PTSDに関して言えば
異常に敏感になれば
逆に能力の低下が起こるということが
そろそろ世間でも常識になればいいなと思います。
でないと認知力や記憶力の低下のみ見て
【発達障碍】とか【認知症】とかにされてしまいますから。
この誤診は二重の苦しみを与えます。
また統合失調症ならば薬効が期待できるはずなので
まったく効かないならば
その統合が失調している状態は
もしかしたら【PTSD】の【解離】ではないか
と疑う科学性も持って欲しいですね。
20年前に講義で学びました。
「最近、分裂病は軽症化している。
でも治りやすくなったのではなく
病が深まっている」
当時は
『確かに
子どものとき見かけたような人は
減ってるな』
と思っただけでしたが、
天国にいる先生に聞いてみたいです。
「先生、それってPTSDではないんですか?」
【ニューロン】掲載の統合失調症リスク遺伝子解明論文とPTSD雑感
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