月別アーカイブ: 2010年2月

ポニョる とは?

昨日の『崖の上のポニョ』TVデビューいかがでしたか?
我が家のTVは壊れていて見れなかったのですが… (ノ_・。)
今日はポニョるって言葉を調べてみました。
日本語俗語辞典によると…
①ポニョるとは、太ること、太っていること。
②ポニョるとは、映画「崖の上のポニョ」を見ること及び、それに付随すること。
【年代】 2008年(意味により異なる)  【種類】 若者言葉
〈ポニョるの解説〉
① ポニョるとは厚みがあり、柔らかい感じを表現する擬態(音)語「ポニョポニョ」に動詞化する接尾語「る」を付けたもので、太ることや太っていることを意味する。比較的親しみを込めて用いられることが多い言葉である。
② ポニョるとは宮崎駿監督、2008年公開の映画「崖の上のポニョ」のポニョに動詞化する接尾語「る」を付けたもの。「崖の上のポニョ」を観に行くという意味での使用が多く、他に藤岡藤巻と大橋のぞみが歌い、大ヒットした主題歌を口ずさむという意味でも使われる。また、「ポニョのようになる(ポニョのような行動をする)」という意味でも使われるが、具体的には不明(調査中)。
心理療法的な意味についてはまた!

世紀の公案アニメ『崖の上のポニョ』今夜TVデビュー

今夜8時読売テレビに『崖の上のポニョ』が初登場します。
閉塞社会を打破したいという願いから生まれた
【世紀の公案アニメ】です。
♪ポー如 ポ如 ポ如…は平成のお経みたいなもんです。
(何の如しだったかな?)
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魔女狩り

かつて【魔女狩り】なんてものがありました。
魔女なんて本当はいなかったのです。
みな人間だったに決まっています。
普通の人なら痛がるはずのものを痛がらないというような特徴を畏れたのですね。
別の文化なら神と崇めたかもしれません。
人間は自分と違うものに不安を覚えるんですね。
不安が大きすぎると耐えられなくなって、極端な行動に走る。
「魔女だ!」
魔女は火あぶりにされました。
集団ヒステリーは恐ろしいです。
現代でも心理的な意味で火あぶりにされ、社会的に抹殺されそうになっている人たちがいます。
これでは加害者も被害者もヒステリーですね。
歴史から学ぶことは案外むつかしいんですかね。

青蓮華は火の中に咲く

正法眼蔵『空華』より
【優鉢羅華火裏開】
優鉢羅華は青蓮華(しょうれんげ)のことで、悟りの象徴です。
青蓮華は火の中に咲く。
節分のお豆さんだけではないんですね。
熱くて苦しくて大変だけど、そのなかに貴重な答えがあるんですね。
昨年公開された京都・青蓮院の青不動明王は燃え盛る火焔を背負っています。
PTSD研究家翠雨の日記

朝青龍の青龍は四神の1つでもあった

朝青龍引退の記事で1つ書き忘れてました。
【青龍】は四神の1つです。
東の方向を護ります。
東は木気で朝も木気です。

キトラ古墳にも【青龍】がいます。
北に【玄武】南に【朱雀】西に【白虎】そして東に【青龍】です。

陰陽五行だから本当はもう一柱(神様の数え方)おられます。
【麒麟】
麒麟ビールの麒麟です。
これは土気の神さまで隠された神です。
これについてはまた日を改めて面白いエピソードを紹介しましょう。

キトラは鬼虎ですね。
今年はトラ年・鬼退治の節分
キトラ古墳はお墓ですね。
何とタイムリーなのでしょうか。

朝青龍が幸せに再出発されますように!
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ポニョ・サスペンスドラマ・漱石に共通する【崖っぷち】モチーフ

サスペンスドラマって分野がありますよね。
「犯人が崖っぷちに追い込まれて独白するあれでしょう」って
みんな笑いながら答えます。
毎日どこかで放映されているんじゃないかな。

崖っぷちといえば
『崖の上のポニョ』

ポニョのパンフレットにも書いてある。
夏目漱石の『門』の主人公は宗助
ポニョを支えるのは宗介

宗助は過去の失敗を抑圧して崖の下に住んでいたが、
人生の後半、そうもいかなくなり
禅寺に向かった。
そこで物語は終わっている。
それで【世紀の公案小説】って呼ばれている。

宗介は崖の上に住んでいる。

道元さまも問題にした公案【如人千尺懸崖上樹】から
漱石やポニョ、サスペンスドラマまで
【崖っぷち】はこの国の普遍的なリセットの法則の秘儀に関するパスワードなのです。

否認してもダメなんです。
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朝青龍引退

朝青龍引退させられてしまいましたね。
勿体ない。
この国はなんて不寛容なのでしょうか。

春の節分の翌日に
実に木気らしい横綱の名前が消されました。
縁起でもない…

陰陽五行説では
木・火・土・金・水の五行と陰陽の組み合わせですべてを説明します。
朝も青も木気です。
引退を決めた朝青龍はすがすがしいというようなことを言っていました。
印象的な記憶はないが、親方が1つの取り組みをほめてくれたのでそれかもとも言っていた。
無私の横綱
解離し神格を具現化した横綱

願わくは
崖っぷちでがんばる人たちが同じようにいじめられませんように
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DVの心理療法を否認する精神科医②

2年前は、DVシェルターでの箱庭療法を愛知教育大学で発表した。
指定討論者は精神科医で、前日のワークショップでDVと箱庭について担当している。

前年も私の指定討論者は精神科医だったが、これが前代未聞の乱暴狼藉ぶりで
司会者の終了のあいさつを待たず、自分たちを殺す気かと怒りながら退室してしまった。
ある雑誌でこの人物を崇めるようなことを書いていたので、期待はしていなかったが…。

公的DVシェルターは短期の滞在が基本なので、心理療法は無効だとコメントし、
箱庭の細部には触れなかった。
発表ケースはその例外で長期化していたし、入所は二回目なので数年にわたる観察であった。

心理療法の学会に精神医学の悪しき実態を持ち込むのは困ったものである。
代表的なのは、
①治療は長期化するものという常識
②治療への危険視

私の考えは、
①根本的な診断ミス&処方ミスで長期化重症化しているものが精神科には多すぎる。
②問題を訴えているのに、それを否認する方が危険である。

加えて
③応急処置も大事

この時の司会者もまた指定討論者に媚び、解説を短くするように要求したうえ、約束を守らず、残り時間5分になって
「資料の解説をしていただけますか」ときた。
話にならないので、フロアーの人たちと内容に踏み込んだ心理学的な意見交換をしながら交流を楽しんだ。

昨年、その指定討論者はDVのワークショップも開かず、他の発表会場の指定討論者もしていなかった。
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ポニョの境涯

ポニョは【如人千尺懸崖上樹】のもじりであると書きました。
子どもに名前をつけるときは、何らかの願いや思いを込めますね。
幸せになってほしいとか優しい人になって欲しいとか。

ポニョに与えられた使命は…

千尺は300メートルですね。
想像してみてください。
高い高い崖があるとします。
そこから樹が横に生えています。
あなたはその樹の枝にかじりついています。
手足はどこもつかんでいません。
そういう状況にあるときに、
下から(学生さんに「先生、聞こえるんですか?」と聞かれましたが…)
誰かが質問をします。
あなたはどうしますか?という問題です。

質問(これまた難解)の答えを考えるのも大事ですが、
どう答えるかが大問題ですね。
下手に答えると墜落してしまいますからね。

なんとなんと若干5歳(?)のポニョは見事解いて
人間の女の子に生まれ変ったんです。
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『崖の上のポニョ』はどうしてポニョなのか知ってる?

なんと出典は
道元さまの正法眼蔵『祖師西来意』
世界的に有名な哲学書ですね。

【如人千尺懸崖上樹】という言葉があります。
 ↑      ↑
ポ如    崖の上の

【百尺竿頭】という公案に関するものです。
公案なんてお坊さんの専売特許だと思ってるでしょう?

クライエントの悩む問題は前人未到の存在論なんです。
難しいけれど、解けなければ生きてゆけない。
医学書をいくら読んでもダメ、人に答えを聞いてもダメ
全身全霊で考えなくてはならないんですね。

絶望を深めている日本人に
魚の子のポニョでも解けたよ!と
宮崎監督はエールを送ってくれているんです。

大切なのは
①必ず解けること
②宗助(主人公)のようにヒロインに寄り添うこと

実際に多いのは
①「解くな」「無意味だ」「忘れろ」との否認
②専門家ぶって指導教育する

♪ポー如 ポ如ポ如 魚の子 崖の上にやってきたあ
って歌った子どもたちは
大変な境涯に出会っても
ふと何かに気づき守られるでしょう。
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