月別アーカイブ: 2010年2月

『崖の上のポニョ』はどうしてポニョなのか知ってる?

なんと出典は
道元さまの正法眼蔵『祖師西来意』
世界的に有名な哲学書ですね。
【如人千尺懸崖上樹】という言葉があります。
 ↑      ↑
ポ如    崖の上の
【百尺竿頭】という公案に関するものです。
公案なんてお坊さんの専売特許だと思ってるでしょう?
クライエントの悩む問題は前人未到の存在論なんです。
難しいけれど、解けなければ生きてゆけない。
医学書をいくら読んでもダメ、人に答えを聞いてもダメ
全身全霊で考えなくてはならないんですね。
絶望を深めている日本人に
魚の子のポニョでも解けたよ!と
宮崎監督はエールを送ってくれているんです。
大切なのは
①必ず解けること
②宗助(主人公)のようにヒロインに寄り添うこと
実際に多いのは
①「解くな」「無意味だ」「忘れろ」との否認
②専門家ぶって指導教育する
♪ポー如 ポ如ポ如 魚の子 崖の上にやってきたあ
って歌った子どもたちは
大変な境涯に出会っても
ふと何かに気づき守られるでしょう。

PTSDって案外普通にあるってことを知るべきかも

GOOLE記事から
ノエビア副社長を逮捕=女性の夫に嫌がらせメール-携帯など送信100回・兵庫県警
 以前交際していた女性の夫に嫌がらせメールを繰り返し送り付けたとして、兵庫県警生活安全企画課は2日、ストーカー規制法違反、脅迫などの疑いで、大手化粧品メーカー「ノエビア」(東京)副社長で「常盤薬品工業」(大阪)社長の大倉尚容疑者(43)=神戸市東灘区=を逮捕した。同課によると、「間違いありません」と容疑を認めているという。

PTSDって案外多いのではないかと思う。
別の会社では社長であるような人がストーカーをする。

ストーカーなんてカタカナで軽く書いてるけど、
現実検討能力が欠如してる=重篤な病気ってことでしょ!
女性が嫌がっているのに、あれは照れてるんだとか、周囲がやきもち焼いて邪魔するんだとか
国家権力までが妨害する(究極の妨害が起こる)ほどの大恋愛なのだと妄想が爆発する。

妄想の泉が沸くと、常識人はひとたまりもない。
少なくとも逮捕&拘置所での数日をもってしか治療効果はないだろう。

分別あるはずの大人にもいるってことを平成の社会は学習すべきですね。

大人だからって信用されない。
きびしい世の中を生き抜きましょう。
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DVの心理療法を否認する精神科医①

4年前、明治大学でDVシェルターでの箱庭のケースを発表したときのこと。
司会者と指定討論者にあらかじめ
発表内容と所要時間などを書いたものを郵送した。
司会者から電話
指定討論者(精神科医)のコメントする時間が短くなるから
発表時間を短くするように指示された。
『誰のための発表だ』と思ったが、
受諾し、計画を練り直した。
発表の数日前に司会者からまた電話
なんと顔面麻痺になり、司会ができなくなったと言う。
後遺症も残るかもしれないと心痛な声。
当日、発表時間ぎりぎりに別の司会者と登場した指定討論者はいきなり
「陰陽五行説と箱庭の関係についてはカットしてほしい」
と言う。
「学会を何だと思っているんですか」
と反論すると引き下がったが、今度は司会者が
「発表時間が長すぎる。先生(指定討論者)のお話が短くなるから、もう少し短くして」
急遽手短に発表したが、
指定討論者のコメントは
「DVシェルターで箱庭をするのは危険です。発表者は子どもに無理に箱庭をさせています。信頼できる人に一から学びなおしてください。」
何たるデタラメ
無理にさせたことはないし、充分意味があると思ったから発表しているのだと反論すると、
黙り込んでしまう。
時間中、時々
「DVシェルターで箱庭をするのは危険です」とのみ
壊れたテープレコーダーのような呟きを繰り返す。
それ以外の発言はなかった。
指定討論者は吃音だった。
対人関係のストレスに敏感で、そのコントロールが大学を退官する年齢を超えてもできなかったとみえる。
一年後訃報を聞いた。
死因は不明である。

負けるな朝青龍

恒例の成田山新勝寺の豆まきに
朝青龍がいなかった。
なぜだ?
柄にもなく気にしたか。

気にするなと言いたい。

何もかもが横綱らしいのに。

バッシングされるのは神格の証。
亀田家ではこのくらいでバッシングされない。
節分の豆のようにいじめていじめてそれでも生き残るサバイバーが次世代を担うのが日本の伝統。難題をこなした割にはその賞味期限が短いのが厳しいところだけど、そこは神様だから。
新勝ではないけど、過去の栄光に浸るのはだめで、この国は新鮮さが命。

大相撲のステージの上には4色の垂れ幕
西に白(金気)・東に緑(木気)・北に黒(水気)・南に赤(火気)
あれあれ4色しかないと思わないでください。
土俵は黄色の土気で、五行です。

レフリーは行司
八卦はよいから残った残ったと合図します。
リングは宇宙を表しています。
二人の人(陰陽)がぶつかって勝負します。

昔は相撲占いとも言ったそうで、そもそも呪術的です。
なんと結果で豊作かどうか占ったという。

塩を撒いて清めたり
神事なんですね。
だから横綱に対する要求は神様としてふさわしいかどうかというレベルになってしまう。

解離は普通耐え難いことが起こったとき仕方なく無意識的にしてしまい定着した悪友みたいなもんだけど、朝青龍はそれをバネに生産的に使ってた。本人は必死だったかもしれないけど。

ガッツポーズなんかは【気合】という日本人が忘れかけた陰陽五行の魔法を表しているみたいだし、そもそも解離なんてもののポジティブな具現化こそ神格の証じゃないのかと思う。

負けるな朝青龍!
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海外の年越し行事

朝日新聞の記事から
ベラルーシの小さな村の年越し行事
民家に上がりこんだ一団が行う10分程度の寸劇のストーリーはいつも同じ
戦いに敗れた将軍が医師に診てもらうのだが…
「頭が痛い?ならば髪の毛をそって進ぜよう」
「心臓あたりが痛い?ウオツカを飲みなさい」
という調子
でたらめな治療から逃げようとする将軍の姿が村人の笑いを誘う。
なんか日本の精神医療そのものみたいで
風刺が利いている。
ウオツカの自己処方もほどほどにしましょうね。

しかも恵方巻きは駄洒落込み!

関西発祥の行事に恵方巻きがあります。
その年の恵方(今年は“西南西”)を向いて、無言でまるかじり!

恵方は陰陽五行の法則でいうよい方向ですね。
毎年違うんですね。
壮大な時空のなかの人間を想定した発想です。
インド人も凄いですが、中国人もすごいですね。

学校の歴史の授業で大陸から多大な影響を受けたことは学びましたが、
「仏教なんて…古くさ」「易?占いでしょ!」とか不遜なことしか思わずにきました。
居眠りなんかして(今は注意する立場ですが…)。
最近知ったのは、当時の日本人は相当ショックを受けたようですよ。

でもメゲナイんですね。
一生懸命追いつけ!追い越せ!です。
日本人って本当は相当底力あるはずですよ。

それとユーモア精神!
恵方巻きは…
①「福を巻き込む」縁起物
②切らずに食べるのは、「縁を切らない」ということを意味
③無言なのは、願いごとを念じながら食べるからですね。

①②は駄洒落じゃないですか。
日本文化は駄洒落だらけです。
親父ギャグ!とか言いながらみんな楽しみますよね。

クライエントさんの絵画や箱庭にも
皆さんの夢にも駄洒落が含まれています。
それがわかると意味がつかめたりします。
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豆まきは楽しい心理療法

また節分ネタです。

 
豆まきは…
①季節の変わり目に現れる鬼(邪気)を追い払ってから
②自分の年の数より1つたくさん食べ、
③無病息災を願うんですね。

易陰陽五行説が背景にある呪術だそうです。
呪術なんていうとおどろおどろしいようですが、
おまじないって言ったらいいかな。

とても心理学的だと思います。
①何事においても変わり目は気をつけたほうがいいですよね。
②人間成長が大切。自分は変化の途中なんだと意識するのも元気を取り戻す秘訣ですよね。
③祈ることでマイナス思考が払拭されますね。

豆は固いので、金気を意味するそうです。
(陰陽と木火土金水の5つの気のめぐりの組み合わせであらゆることを説明します)
春は木気。
斧が木を切り倒すように、春の生き生きとしたフレッシュな気分を台無しにするのが、
一年かけて固く固く凝り固まったかたくななこころです。
形のないものが結実するのは大事なことですが、そのままでは成長停止してしまいます。
春の息吹を充分堪能するには、凝り固まった気分は徹底的にいじめなくてはならないんですね。
それでお豆さんがその代表に選ばれたらしいです。
火あぶり→打ち付け→食われる    
サンザンです…

まだまだ寒いと思ってはいるけど、
植物はもう春の準備を始めているし、人間の身体も案外敏感に順応していますよね。
鈍感なのがこころで…。
節分はこのギャップを埋めてくれる精神療法でもありますかね。
心理療法とか精神療法とか哲学とか難しそうに言わず、
遊びみたいな行事にしちゃうところがいいですね。
日本文化の自己治癒装置と私は呼んでいます。

PTSDも大変な経験から発生したものですから、
とりあえず応急処置として症状を形成しますが(無意識って凄いですね)、
症状が本人を苦しめてもいますよね。   ← 必要であり不必要であり…(陰陽)
固く固く結実した壁の向こうにあるものを
一緒に観察していきます。

でも心理学の場合は、豆が金気を象徴するような形のイメージを使いますから、
ほかの対処法よりは恐怖感などが少ないのが特徴です。

それでも「危険だ」「忘れろ」という専門家は多いですがね。
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否認されるPTSDに罪悪感

現在は、すっごくフクザツーな事情があるらしく、
【PTSD】とか【こころのケア】は禁句のようです。
心理学用語で【否認=あるのにないと言い張る】と言います。
何かを守るためになんでもする。その過程で必要なのでしょう。
カウンセリングの基本は【傾聴】です。
ひたすら(自分を無にして)相手の話を聞いていくはずだったのですが、
最近は教育指導が主流です。
精神科の先生が学会の重鎮に多かったせいでしょうか。
今は【PTSD】は思いのほか多いという実感なのですが、
長らく嫌ってきたので、妙な責任感を感じています。
それでブログなんか始めてしまいました。

PTSD嫌悪時代

[PTSD]って言葉が嫌いな時期がありました。
なんとDVシェルターに勤務していた頃です。
私が院生の頃、【臨床心理士】の資格ができました。
その頃は5万円くらい払ってサインしたら、自動的にもらえたものです。
移行措置ですね。臨床心理士はいないから、お互いに認め合う段階でした。
今は臨床心理士の偉い先生方からの切迫ストレス面談でも自分を見失わないことが証明されないと合格しないらしいです。それで学会の重鎮は意地悪な人が増えたんだ…。
当時の私はそんなもんで自分を評価されたくない(コンプレックスの裏返しですが)、とか5万もあればワインが10本も買える(当時は貧しかったから50本くらい?)と感じ、指導教官にどうするのか(当然取るでしょうということです)と聞かれても、「あんなの取るのは恥です!」と拒否しました。
「あんたええ根性しとるな(名古屋人でした。酒豪で食道がんで早死にしました)」という言葉を真に受け20年…。
今は五分五分ですね。
多分国家資格にはならないと思うけど、資格ないと言うのはこの世界では相当浮いた存在です。
当然持っているだろうという前提(私は相当な非常識)で表向きは大丈夫ですが、取得していないとなるとドン引きです。
長くなりましたが、そういう臨床心理士が、何か事件でもあるたびに「こころのケア」に派遣されたという新聞記事を見るたびに、「こころのケア」に嫌悪感をもってしまったのです。
DVシェルターでもDV被害にあえば必ずトラウマ(心的外傷)が起きて、PTSDに罹患するというような、そしてそのような人は①にこうなり②にこうなり…だから自分で考えずに専門家である我々の指示に従うようにといわんばかりの体制に反感をもってしまったのです。
続きはまた!

PTSDって案外普通にあるってことを知るべきかも

GOOLE記事から
ノエビア副社長を逮捕=女性の夫に嫌がらせメール-携帯など送信100回・兵庫県警
 以前交際していた女性の夫に嫌がらせメールを繰り返し送り付けたとして、兵庫県警生活安全企画課は2日、ストーカー規制法違反、脅迫などの疑いで、大手化粧品メーカー「ノエビア」(東京)副社長で「常盤薬品工業」(大阪)社長の大倉尚容疑者(43)=神戸市東灘区=を逮捕した。同課によると、「間違いありません」と容疑を認めているという。
PTSDって案外多いのではないかと思う。
別の会社では社長であるような人がストーカーをする。
ストーカーなんてカタカナで軽く書いてるけど、
現実検討能力が欠如してる=重篤な病気ってことでしょ!
女性が嫌がっているのに、あれは照れてるんだとか、周囲がやきもち焼いて邪魔するんだとか
国家権力までが妨害する(究極の妨害が起こる)ほどの大恋愛なのだと妄想が爆発する。
妄想の泉が沸くと、常識人はひとたまりもない。
少なくとも逮捕&拘置所での数日をもってしか治療効果はないだろう。
分別あるはずの大人にもいるってことを平成の社会は学習すべきですね。
大人だからって信用されない。
きびしい世の中を生き抜きましょう。