作者である
水木しげるさんは
戦争中
南方で
片腕を失くして
おられます。
理不尽な
ショックを受けたとき
それを
トラウマ
(心的外傷)化
させないように
するには
つまり
PTSD予防のためには
何らかの表現をする必要が
あり、
そういうことを
知らなくても
健康な人たちは
自然にそうしようと
するものだけれども
「忘れなさい」
と言われ
従うのが
悲劇の第一歩だと
いうのが
私の持論ですが
水木さんの
鬼太郎は
水木さんそのものの
表現である
ようです。
題名の由来は
作者の『しげる』が
なまって
ゲゲと呼ばれており
おまけでもう一つゲをつけて
ゲゲゲの鬼太郎となったそうです。
心に傷を負うと
いつもの見慣れた世界に
違和感が生まれ
まるで
幽霊族の少年
の気分ですし
フラッシュバックなんかで
不安定な記憶が
妖怪達のように
襲ってきます。
♪お化けにゃ
学校も
試験も何にもない
大人はやっかみますが
学校に行っている
どころではない気分の
PTSD罹患者の気持ちを
代弁しています。
(だから
【発達障害】
とか
【人格障害】
って
誤診しないで
くださいね。
よけい
つらく
なりますから)
日本の物語は
みなそうですが
鬼太郎は
スーパーマンではなく
妖怪に負けることも
ある普通の少年です。
しかし
くじけず
毎週毎週
姿を変えて
目の前に
現れる
妖怪と
戦い続けるんですね。
ごくごく
普通の
少年鬼太郎が
法律も
薬も
常識も
泣きも
通じない
理不尽な
妖怪に
立ち向かう
そういう勇気を
子どもたちに
毎週毎週お経のように
刷り込んでおかねば
ならない
事情が
現実の世の中には
あるという
証
ではないでしょうか?
世間が
認めようが
認めまいが
PTSDは蔓延しているんです。