紫の上は
ちょっと
例外ですが…
紫の上も
幼名は若紫
目を凝らせば
桐壺帝
桐壺の更衣
藤壺
桐や藤の花は
薄紫です。
よく
紫は高貴な色
と言われますね。
それは
陰陽五行説の
【一太極二陰陽】
の太極は
陰陽を統合するもので
赤=陽 黒=陰
ですから
赤と黒の混色である
紫を至高の色と
定めたところから
きています。
宇宙の数の55より
1つ欠けた
54帖に
宇宙の中心
太極の紫を
薄めた
薄紫の名を冠された
登場人物をうごめかせた
わけです。
恋愛物語と
侮るなかれ。
壮大な宇宙哲学を
ベースにした
お話なのです。
だから
光源氏が
人格障害だとか
そういう視点は
不遜きわまりない
わけです
こういう話は…
『カミナリさまはなぜヘソをねらうのか』
吉野裕子
サンマーク出版
などに明記されていますよ。