月別アーカイブ: 2010年3月

【大人の発達障害急増警告】の馬鹿馬鹿しさ

自らの「発達障害」に
気づかない40~50代の
大人が増加していると
いう触れ込みなのですが…
何とグーグルニュースに
ありました。
厚労省が2010年に公表する
新しい「ひきこもり支援ガイドライン」では
要因の第1位(27%)に
「発達障害」をあげています。
本当かなあ?!
大手銀行員を
例に挙げています。
朝起きるのが苦手で
定刻に出勤できずに
遅刻してしまうことが
たびたびで
おまけに
出かける前になると
別の仕事のことが気になって
あちこち資料を探し回っているうちに
よけい遅くなってしまう。
先方を待たせないように
待ち合わせの約束を
優先しなければいけないのは
重々わかっているが
やめらえない。

これは依存の公式でしょう。
ついでに
片付けられない男でもある。
整理整頓が苦手で
机の周りは書類などが散らかり放題
必要な資料がどこにあるのか
自分でもすぐに見つけることができない。
片付けようにも
どこから手を付けていいのか
わからない。
仕事ができず
自己評価も低くなって
気分が落ち込むようになった。
これを発達障害というのですか?!
銀行に
就職できるということは
知性も
見た目も
行動も
優秀な時期があったと
いうことを
証明しています。
現在の問題行動は
受験の時は
なかったはずです。
それが今できないのは
しかも
問題だと知っていながら
できないのは
【解離】でしょう。
どうして
【解離】を否認して
【発達障害】にしたがるのでしょう。

解離だと
PTSDですから
治療の対象になります。
発達障害は
先天性の問題だから
療養の対象になります。

要は
PTSDや
それにともなう解離が
理解できないから
銀行員を
発達障害なんて
失礼な
ことを言うのでは
ないでしょうか。
こんなに
人を小ばかにした話はないですよ!
世も末です…叫び

国家試験用ウソ勉強 【行動療法】は万能か

1週間前の
講義は
【行動療法】について
だった。
行動療法では
報酬や罰を使って
人の行動を
望ましい方向へと
だんだん
条件付けていく。
報酬というのは
ほめられるとか
アメをもらうとか
シールをもらうとか
お金をもらうとか

されてうれしいこと
罰は
怒られたり
すること
誰でも
報酬がほしいし
罰は受けたくない。
だから
少しくらいの
苦痛なら
報酬で
そちらのほうへ向く。
いつもそうしていると
なんだか
だんだん
いつの間にか
それが普通にできるようになって
自分の常識になってしまう。
と言うのが
行動療法
自閉症の子は
しゃべらない
拒食症の人は
食べない
これをどうするか?
しゃべったら
ほめる
食べたら
体重が増えたら
外出許可
食べなかったら
点滴
「こんなんでは
治りません。
なぜ食べないのか
話さないのか
考えないと…」
と一週間前
学生さんに言いました。
そして
週末
国家試験対策の
参考書を見てて
飛び上がった叫び
行動療法の
適応例の代表に
自閉症&拒食症
とある。
今日の
私の弁明…
「国家試験レベルでは
行動療法で
自閉症も
拒食症も
治ることになっています。
でも
先週言ったことは
うそじゃないです」
学生さんは
みなうなづきます。
国家試験対策って
こんなの
ばかりだから…
フロイトが
無意識発見したことに
なってるけど
本当は
唯識が
もっと昔に
阿頼耶識という
無意識を発見し
フロイトの
精神分析なんかより
はるかに
壮大で詳しい
心理学を
書き残してる。
何が悲しくて
舶来物ばかり
ありがたがるのか
まあそんな
愚痴ばかり
聞かされてるから
うちの学生さんには
世間のうそに対する
抗体ができている。
いろんな世界で
資格が大事にされてるけど
こんな功罪もあります。
誰のための
学問か
研究か
わからなくする
片棒を担いでいるところがあります。

昔は存在したスチューデント・アパシーとうつ病とを区別するまともさ

かつて
スチューデント・アパシー
というのが流行りました。
スチューデント
学生
アパシー
無気力

これが
面白いんですよ。
定義は
学業だけは
全面的にやらない。
そして
アルバイトとか
サークル活動は
普通に
あるいは
積極的にできる。

これって
新型うつ病とか
適応障害
呼んでるのと
似てませんか?
公務ができないのに
レストランで会食したとか
勉強する気起きないから
南の島にサーフィンに行くとか
世間の人は
仮病扱いしてるやつですね。
青年期の
問題に限定されてたのが
その後の
年齢にも
拡大解釈されています。
発達障害も
本来子どもの発達障害だったのが
おとなの発達障害とか
大まかに
とらえられてるのと
似ています。
ただ昔の専門家の
偉いところは
スチューデント・アパシーは
無気力やひきこもり、かるいうつ気分を
主な症状としているけれど
うつ病や神経症の抑うつ症とは区別されると
明記しているところです。
「自我同一性の拡散」
と呼んでました。
ちょっと
【解離】っぽい名前ですね。
青年期は
【自我同一性】
アイデンティティ
を獲得する時期ですから。
そして
その困難さに理解がありましたし、
この時期の混乱は
派手に見えても
ころっと元に戻ることが多く
決して
重篤度を意味するものではないと
言われてもいました。
今は
上から目線で
診断し
しかも
それは誤診で
治してくれる気もなく
(はっきりとは言わないようですが
大体
内因性の病気にされてますね。
内因性=遺伝性
=不治を意味しているそうです)
また治せる技量もなく…
専門家は
いつの間にか
理解者ではなく
鬼になったんですね。
いや悪魔かな

うつ病がころっと治った?! 鍼灸院の広告から

鍼灸院のブログとか
拝見していますと
うつ病も
診ますと
書いてあったり
しますね。
病院で治らなくて
あきらめていた患者さんも
短期で治りましたと
書いてあります。
普通は
あれーっ?!
うそでしょうシラー
って
思うんじゃないかな。
でもこれ
うそではないですよ。
どういうことかと言うと…
煎じ詰めれば
【うつ病】誤診の問題
になります。
たいてい
精神科のクリニックの
先生に会う前から
診断名が
うつ病に決まってますね。
うつ病は
そうそう起こる病気ではないんです。
遺伝性(内因性)ですから。
しかも寝たきりの状態です。
『ツ・ラ・イ』という
感情反応しかないんですから
「行列にならんで
話題のアイスクリームゲットしました!」
なんてピースした写真を
うつ病日記のブログに
アップしているなんて
ありえない。
冗談が多すぎますよニコニコ
うつ病というのは
こんな病気だというイメージがあって
まさか医者が
誤診なんか
しないでしょうという
思いこみがあって
そのうつ病が
治ったと聞いて
凄い!
と思わせるマジック
みたいなもので
からくりは
簡単です。

メスメルという
内科医が
磁石で
心身症を治していたのと
同じです。
大ブームになり
その間は
治療効果がありましたが
メスメルはうそつきだと
言うことになると
治療効果がなくなりました。
つまり
それは心身症ではなく
ヒステリーだったのです。
暗示にかかりやすい
ヒステリーだったから
擬似治癒が
起こっていたのです。
これは教科書にも書かれている
有名な話です。
現在
うつ病と診断されている人たちも
実は
うつ病ではなく
PTSDという名の
ヒステリーなんです。
つまり
磁石でも
針でも
治るんです。
この段階の治癒は
一時的ですが
絶望を防ぐ効果はあるし
アルコールなんかに
依存するよりは
いいかなあと
思います。
昔は
メスメルみたいな
治療家が嫌いだったけど
最近
まあ必要かな…
と思うようになりました。
成長か堕落か…汗

朝日新聞『獅子頭』第十八話 トラウマを回避しなければいいというものでもない

復帰後初の舞台で
出番を待つ間
いつにない
緊張に襲われ
舞台に上がると
タイミングをはずし
突如
立ち止まってしまい
ました。
黄先生が
どうしたのか
尋ねますが、
答えられません。
先生は
舞台恐怖症かも
しれないから
しばらく
様子をみるしかない
と言いました。
一年で治る人もいれば
十年かかる人もいるし
治らなかった人も
いるそうです。
鬼猫は
名門の雑技団に
スカウトされるし
取り残されたようで
いろいろ
悔やむうち
ますます
舞台が怖くなり
ました。
PTSDも
問題となった
事件から
回避しないのが
理想と言われますが…
直面したらしたで
恐怖が
出てきたりして
その恐怖から
回避しないように
がんばらないと
恐怖が
複雑化して
しまいますね。
これなら
始めから
距離を置いた方が
よかったかも
と思うかもしれません。
トラウマは
回避しなければいい
というような
単純なものでもないですね。

10日ネットカフェで学生自殺 硫化水素検出で一時避難

新聞には
ありましたか?

10日の出来事なんですが
今グーグルで見つけました。

PTSD研究家翠雨の日記
午後4時50分ごろ
大阪市北区芝田の複合ビル
「D・D HOUSE」
地下1階にある
インターネットカフェの
シャワー室で

近畿大2年の男子学生(24)が
首をつっていました。
微量の硫化水素が検出されたため
店内の客や従業員ら
約140人が避難し
周辺は一時
騒然となりました。

父親あてのメモが残されていて
内容などから自殺と
みられています。

硫化水素は
少し前の流行ですね。
しかもネットカフェは
別の事件との組み合わせ
を連想させます。

自傷と他害は
方向は反対ですが
根っこの問題は
同じですからね。

政府の自殺対策以後
流れが
また
変化してきたように
感じます。
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地下鉄サリン事件:発生15年 「風化はさせない」

95年3月20日に
起きた
地下鉄サリン事件を
語り継ぐ
「15年のつどい」が
13日
東京都内で
開かれ

被害者の会代表
世話人の
高橋シズヱさん(63)が
被害者や
捜査、医療にかかわった人たちを
インタビューした
記録映像が
上映されました。

参加者は
「風化させてはいけない」と
思いを新たにしています。

いつまでも忘れないこと
    &
記憶を更新させていくこと

常識になってきたのは
いいことです。

被害者だけでなく
いろんなひとが
傷ついたことも
理解されるようになって

少しづつ
ですが
PTSD対策は
すすんでいますね。
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朝日新聞『獅子頭』第十七話 PTSD回復期の問題

怪我休養中に
対人関係も
微妙に
変化
しています。

鬼猫は
相変わらず
生意気なまま
精進を続け
猿への進化」を
遂げていたことに
気づき
二順は
慌てます。
一緒に大会に行けないのも
残念です。

今までは
怪我が治ることだけ
考えてれば
よかったのですが

いきなり現実が
戻ってきました。

PTSD回復時にも
よくある問題です。

よくなったから
周囲は
もう大丈夫!と
思います。
(確かに
そうなのですが)

ふっと
寂しくなって
(これはなかなか
理解してもらえない心境です。
何甘えてんだ?とか)

悪化する人もいますし
残念なことに
なることも
ないではありません。

父親は
獅子頭研究の成果を
二順に味わってもらいます。

自信満々なのに
否定され
(二順はすまなさそう
に首を振っただけなのですが)
生意気になったと
怒ります。

説明を聞いて
すぐ二順の優しさに
微笑みますが。

これも
子どもが個性化(自己実現)するとき
起こりがちです。

PTSD罹患者の周りの人は
この父親ほど
物分りがよくない。

ブログで
わかりやすい説明を見つけましたよ。
トラウマを
整理しようとしたけど
相手が
「そんなことなかった」
「いまさらそんなこと言わないで」
と泣いたり
怒ったり
倍返しされると…
(名前を書いた方がよかったらコメント下さいね)

周囲の
【否認】は強烈です。

これは
最大の難関と
心得たほうがいい。
DVなんかの場合には
ムリと言い切る人も
多いですからね。

必ずしもそうは
思いませんが

難しいのは
確かです。

これがうまくいかないからって
失望することは
ありません。
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今は昔? 平常底

『竹取物語』も
「今は昔…」
で始まります。

のっけからヘンです!

普通に考えると
ヘン!

今は今で
昔は昔

これが
常識

分別というもの

しかし…ですね。

常識で
解けないのが
PTSD

ポニョバリの
常識破りなくしては
もはや
生きていけないのです。

これは
なんでもあり
ということでは
ありません。

あくまで
常識も知ってるけど
それ以上のものを
つかもうとする
発想です。

無分別智
と言います。

今は昔
この理解は

色即是空
空即是色
(見えるものは見えないもの
 見えないものは見えるもの)

おばあちゃんの
好きな
般若心経
の世界です。

『星の王子さま』の世界でもあります。
「大切なものは
目に見えないんだよ」
でしたね。

平常底とも
言います。
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竹取物語の5人の貴公子③  心理分析には駄洒落が必須アイテム

5人の
貴公子の失敗ですが

なぜか
駄洒落でまとまっています。

「はぢを捨つ」
偽者の鉢を献上して
恥をかいて
鉢を捨てた。
あつかましさを
表現したもの。

「たまさかる」
偽者の玉の枝を献上して
恥をかいて
隠居した情けなさを
表現したもの。

「あへなし」
望み達せられず
張り合い失った
安部の大臣の
失意を
表現したもの。

「あなたへがた」
龍の5色に光る玉のかわりに
2つの目の玉をスモモのように腫らし
「ああ食えたものではない」
と言われたことを
表現したもの。


「かいなし」

貝が取れなかったことを
表現したもの。

日本語や
習慣の理解
そして
無意識の分析には
駄洒落が
必須アイテムです。
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