月別アーカイブ: 2010年3月

DVシェルターでの箱庭療法はPTSD予防ワクチン

$PTSD研究家翠雨の日記
DVシェルターで
子どもが教えてくれた
【吸血鬼】モチーフ
について
昨日書きました。
「血を吸われないように
みんなで逃げてるところ」
そう説明してくれたんです。
この子が
箱庭をしているのは
DV被害で
心に大きなストレスを受け
それが
トラウマ化し
いつか
PTSDに変質しないための
予防なのだと
いうことだと思います。
もちろん
本人の意識は
ただ
箱庭がしたくて
せずにはおれない
それだけのことですが
将来
リスカせずにいられない
ODせずにいられない
あるいは
解離により
無意識のうちに
他者を傷つける。
そんな
自傷他害の
リスクを
ゼロにするのが
創作による
自己表現なのだと
思います。

覚せい剤使用光GENJI元メンバーに懲役2年求刑

 
解散した人気グループ
「光GENJI」の
元メンバー
赤坂晃被告(36)は
2007年11月に
覚せい剤所持で有罪判決を受け、
執行猶予期間中の
2009年12月に
都内のホテルなどで覚せい剤を吸引し
逮捕されましたが
千葉地裁の初公判で
起訴事実を認め
即日結審し
検察側は
「薬物で芸能人検挙が相次ぐ中
社会的影響は軽視できない」
として
懲役2年を求刑しました。
月末に判決が出ます。
親の病気や
カラオケ店経営の悩みがあり
「現実逃避したかった。
意志の弱さが原因。
今まで支え
応援してくれた人を再び裏切り
申し訳ない」と
謝罪しました。
光源氏は
かぐや姫同様
華厳的な
意味を含み
【自己実現】【個性化】
を象徴する
素晴らしい命名です。
集合的無意識に生き
(常識)
息苦しい思いをしながら
【適応論】で生きている
一般人にとっては
非常にまぶしい存在です。
それがアイドルと言うものですね。
【象徴】としての
皇室同様
【憧れ 即 バッシング】が
わが国の現状です。
厳しいですね。
しかも
薬物依存は
身体的依存性ではなく
心理的依存症ですから
心理療法の対象なのに
犯罪者として
【自力】
克服しなければなりません。
しかし
これが日本のアイドルなのでしょう。
非常に【象徴】的です。

大地震の被災地に「千羽鶴」は必要か?

アメーバニュースに
この問いかけが
ありました。

2010年1月12日に
ハイチ共和国で起こった
マグニチュード7.0の大地震は
地震の規模が大きく
ハイチの政情不安定に起因する
社会基盤の脆弱さなどから
死者は20万人に及び
単一の地震災害としては
空前のものとなってしまいました

崩壊した刑務所からは
受刑者4000人が脱獄し
首都ポルトープランスでは
混乱に乗じた略奪行為が発生し

ハイチ政府は
1月17日には
非常事態宣言を発し
午後6時以降の夜間外出禁止令を
出すなど
いまだに混乱状態が続いています。

一方で

世界の多くの国々から
人的・物的・金銭的な救援の手が
差しだされています。

そんな中に
日本のmixi内で
千羽鶴を送る活動が始まり
議論を呼んでいます。

「食糧不足が取りざたされる地域に
千羽鶴を送る意味があるのか」
「阪神・淡路大震災の経験から
千羽鶴は必要ではない」

「千羽鶴は
加熱調理の種火や放火程度にしか
使われない」
「千羽鶴を運ぶスペースに
医薬品や食料を詰め込むことが
被災者の望みである」

現地からは
「理解は難しい」
「宗教的な事情もあり配慮が必要では」

国内のPTSD支援も同じだと
思います。

上から目線で
こちらの常識を
押し付ける。

よかれと思っていても
偽善になることは
ありますね。

PTSD罹患者は
痛みを知っている分
他者配慮性が高く
(高すぎて振り切れることは
あっても)
表向きは
拒否しないことが
多いですが

【ひきこもり】と【摂食障害】は
精神的に高貴で
案外
拒否する傾向が高いです。

 
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DV被害児が教えてくれた【ドラキュラ】とPTSD負の連鎖

DVシェルターでの
箱庭の作品に
【吸血鬼】モチーフ
がありました。
「血を吸われないように
みんなで逃げてるところ」
そう説明してくれました。
PTSD研究家翠雨の日記
吸血鬼ドラキュラ (1958映画)
によれば
吸血鬼に襲われると
死んで
吸血鬼として
復活
してしまうんですよね。
でも
吸血鬼の脅威を充分理解し
吸血鬼と化した人の胸に
杭を打ち込めば
魂が解放できます

もちろん
作家の無意識のなかから
あふれ出した
空想の産物ですが…
これって
PTSDそのままだと思いませんか?
トラウマを
そのままにしておくと
PTSDとなり
【解離】の名の下に
本来のその人ならば
絶対しないようなことを
してしまう可能性があります。
究極は
暴力や犯罪ですね。
そしてその被害者の
トラウマに関しても

同じ可能性が出てきます。
ネバーエンディングストーリーです。
負の連鎖を断つには
どうしたらよいか
と言うと、
①PTSD学習
②心理療法
です。
逆に
そのことで
PTSDが克服されると
(途中からみな
口にしますが)
PTSD克服の途上にある人と
いとも簡単に
結びつきます。
専門家との間には
壁があるというのに
痛みを知った人は
繋がれるんですね

そして
一番
私が興味深く感じているのは
このケースのように
子どもが
いろいろ
教えてくれる
という事実です。
【傾聴】していたら
教えてくれるんです。
上から目線で
指導してたら
ソンですよ!
PTSD克服の過程では
何かと
陰陽逆転が起こり
これは
やはり
西洋二元論の心理療法では
とても
太刀打ちできないと
いつも
思っています。
 

『ワンピース』ハリー・ポッターを超える

PTSD研究家翠雨の日記
若者を中心に人気を集めている漫画
「ONE PIECE」の
新しい単行本は
初版の発行部数としては
国内の出版史上最高の
300万部を発行することになり
出版不況のなか
根強い人気を示しています。
まずは
冒険物語というのが
いいんでしょうね。
心理療法では
【適応障害】【発達障害】【人格障害】
扱いで
冒険させてくれませんからね。
【個性化】しようとしているのにね。
ハリー・ポッターも
ポニョと同じ
日常にある【魔法】
テーマですが
【魔法】の杖を振る方向が
西洋人と東洋人で
ちょっと違うんですね。
『人魚姫』では不足で
どうしても
『崖の上のポニョ』を
描く必要があったように
ハリー・ポッターも面白いけど
どうしても
『ワンピース』が
必要なのでしょう。
個性化するための
ワンピースは何か?
誰もが
気になるところです。

PTSD支援には『めだかの学校』が理想ではないか

めだかの学校は
川の中
誰が生徒か先生か
誰が生徒か先生か
みんなでお遊戯しているよ。

先生一人に生徒が多数

世紀の公案アニメ
『崖の上のポニョ』の

ポニョと妹たちの構図

要するに

【一即多】
は【華厳】の根本思想の1つ

PTSD治療でも

上から目線で
お兄さん風
お姉さん風
先輩風
専門家風

あんまり暴風雨では
風邪をひいてしまいます。

セラピストとクライエント
そしてクライエントを取り巻く人々が
【一即多】
いちそくた
一緒くたになって
みんな成長していくのが
理想だと思います。

我々の集合的無意識には
文化的DNAとして
華厳思想が
まだまだ有効に働いていると
思います。

キリスト教は
優れた思想ですが

この厳しい国で
【自力】克服を
迫られている
人々には

【絶望】としか
映りません。

『人魚姫』でなくて
『崖の上のポニョ』を
センセーショナルな歌とともに
送り出したのは
そういう背景が
あるからだと思います。
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PTSD研究からみた警察官とこもりの僧とひきこもり

PTSD研究家翠雨の日記

おもしろいポスター
見つけました。

警察官
といえば
PTSDリスクダントツ
職業です。

自殺率の高さは
何位でしょうか?

凶悪犯罪をも
相手にするのですから

生半可な
精神力
体力では
勤まりません。

どんな人が
理想でしょう。

何をもって
優秀とすれば
よいでしょうか。

ヒントは
隠れてなかなか出てこない人です。

お水とりも
そろそろ
クライマックス

お水とり
といえば
こもりの僧

こもりの僧と
言えば
ひきこもり

上から目線の
失礼かつ
生半可な
支援を断り

【自力】でがんばります!
と宣言する
ひきこもりの若者が

それを克服したとき

その勇気と
精神性と
気力は

警察官になっても
活き活きと活躍できる
レベルになっているでしょう。

ノリピーの
釈放時の
あのキリっとした
表情見ましたか?

海外では
依存症=PTSD=精神障害
=治療の対象

であっても

わが国のシステムが
そうなっていないなら
仕方がないじゃないですか。

【自力】で
【根性】で
立ち向かうしかない

それを悟ったひとの
目でした。

【自力】克服した人が
【自力】克服を支援する。

すごい引き合わせを
このポスターに感じました。

そんなつもりで
創ったのではないと
思いますが、

これが
無意識のなせるワザ
いうものでしょう。
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【竹取物語】の華厳性とお水取り

PTSD研究家翠雨の日記
竹の食器だそうです。
軽くて
割れず
熱くならないので
給食用に
開発され
注目され始めています。
竹というのは
繁殖力が強くて
水平に根を広げるので
森林の育成を
妨げ
土壌を痩せさせ
保水力を低下させて
土砂崩れさえ
引き起こす
【嫌われもの】です。
かぐや姫のお話では
翁は
その竹を切り、
竹細工に加工して
活かしています。
$PTSD研究家翠雨の日記
なので
ある日
1つの節に
かぐや姫を
見つけることができたんですね

竹というのは
人間の
集合的無意識
ではないかと
気づきました。
放置すると
はびこって
足場を破壊します。
PTSDの解離で
社会欄が埋まっていることに
気づかず、
一方で
何でもかんでも
うつ病だと誤診し
治せないから
自殺対策がうまくいかないのも
集合的無意識の
問題です。

翁のように
手入れしなければ
いずれ
自分たちの首をしめることに
なるでしょう。
同時に
そんなどうしようもなく
はびこる竹の中に
まれに
光るものがあって
(泥の中に咲く蓮の花のイメージ
 と重なります)
だんだん
【わがまま】だとか
【不適応】だとか
悪口を言われながらも
負けないで
【自己実現】していくものが
あるのも事実です。
それが
かぐや姫ですね。
$PTSD研究家翠雨の日記
はびこる竹とかぐや姫
妹たちとポニョ
【一即多】
かぐや姫もポニョも
華厳のお話ですね。
かぐやは輝く
ポニョもクライマックスで
神々しい光の演出があり
どこか
大本山東大寺の
【お水取り】を
思わせます。

【お水送り】と【お水取り】 なぜ春が来るのか?

PTSD研究家翠雨の日記
【お水とり】の儀式は
着々と
すすんでいます。
2日午後7時半頃
福井市小浜では
【お水送り】が
行われました。
たいまつを持った
白装束の僧侶や山伏らが
神宮寺を出発し
約2キロ上流の鵜の瀬へ。
護摩壇の火が燃え盛り
ほら貝の音が響く中
寺の山河尊聖(そんじょう)住職が
岩場に進み出て
清めの太刀を振るい
遠敷川に竹筒に入った
「香水(こうずい)」を
注ぎました。
お香水は
10日かかって
東大寺
二月堂の若狭井に
届くというのが
伝説で
13日未明の「お水取り」で
くみ上げられます。

なぜ水を汲むのでしょうか?
陰陽五行説の
【水生木】
の法則です。

木に水をやると
活き活きしますね。
季節では【木気】である春にも
水を送って
春を活性化させているのですが、
むつかしい哲学そのままではなく
【文化】にして
楽しむところが
日本人の豊かなところです。

PTSD克服も同様で
痛々しいこと
つらいこと
ムリなことではなくて
この原点に立ち返って
考えることが
大事だと思います。

朝日新聞『獅子頭』第八話 雑技と人類の記憶

雑技学校への
入門テストで
不合格になった
兄大順のこころは
「焼け焦げた餅みたいな
 雲に覆われている」
空模様と
合致しています。
そして
二順を送り出す頃には
涙があふれ
顔を見せることが
できなくなりました。
雨が降り出したん
ですね。
人間という
小宇宙と
天体という
大宇宙が
意識を拠点に
重なりました。
そんな時
誰でも
詩人や哲学者になるのだと
思います。
『雑技は
石器時代に始まる』

とあります。
それで
この学校に入学したら
サルみたいに
木の上を歩けるとか

言ってたんですね。
人間の子が
サルの技術を
取り戻すのは
至難のワザですが
ユングは
言いました。
『意識が目覚める頃

子どもはそこから
現れ出てきたばかりの
心理学的な世界、
すなわち
深い無意識の状態にまだ
密接に繋がっている

7歳の二順は
ぎりぎりセーフで
10歳の大順は
その時期を
はずしてしまった
ようです。
早朝からの
厳しい訓練は
身体をつかった
人類の過去の
記憶への旅
でも
あるのですね。
そして
深く深く
沈殿したひとが
浮力で
高く高く
跳べるのだと
思います。
【百尺竿頭】的なものが
雑技にもあるようです。