月別アーカイブ: 2010年3月

PTSD支援には『めだかの学校』が理想ではないか

めだかの学校は
川の中
誰が生徒か先生か
誰が生徒か先生か
みんなでお遊戯しているよ。

先生一人に生徒が多数
世紀の公案アニメ
『崖の上のポニョ』の
ポニョと妹たちの構図
要するに
【一即多】
は【華厳】の根本思想の1つ
PTSD治療でも
上から目線で
お兄さん風
お姉さん風
先輩風
専門家風
あんまり暴風雨では
風邪をひいてしまいます。
セラピストとクライエント
そしてクライエントを取り巻く人々が
【一即多】
いちそくた
一緒くたになって
みんな成長していくのが
理想だと思います。
我々の集合的無意識には
文化的DNAとして
華厳思想が
まだまだ有効に働いていると
思います。
キリスト教は
優れた思想ですが
この厳しい国で
【自力】克服を
迫られている
人々には

【絶望】としか
映りません。
『人魚姫』でなくて
『崖の上のポニョ』を
センセーショナルな歌とともに
送り出したのは
そういう背景が
あるからだと思います。

PTSD研究からみた警察官とこもりの僧とひきこもり

PTSD研究家翠雨の日記
おもしろいポスター
見つけました。
警察官
といえば
PTSDリスクダントツ
職業です。
自殺率の高さは
何位でしょうか?
凶悪犯罪をも
相手にするのですから

生半可な
精神力
体力では
勤まりません。
どんな人が
理想でしょう。
何をもって
優秀とすれば
よいでしょうか。
ヒントは
隠れてなかなか出てこない人です。
お水とりも
そろそろ
クライマックス
お水とり
といえば
こもりの僧
こもりの僧と
言えば
ひきこもり
上から目線の
失礼かつ
生半可な
支援を断り
【自力】でがんばります!
と宣言する
ひきこもりの若者が
それを克服したとき

その勇気と
精神性と
気力は
警察官になっても
活き活きと活躍できる
レベルになっているでしょう。
ノリピーの
釈放時の
あのキリっとした
表情見ましたか?
海外では
依存症=PTSD=精神障害
=治療の対象
であっても
わが国のシステムが
そうなっていないなら
仕方がないじゃないですか。
【自力】で
【根性】で
立ち向かうしかない
それを悟ったひとの
目でした。
【自力】克服した人が
【自力】克服を支援する。
すごい引き合わせを
このポスターに感じました。

そんなつもりで
創ったのではないと
思いますが、
これが
無意識のなせるワザ
いうものでしょう。

ゲゲゲの鬼太郎から学ぶPTSD克服法

PTSD研究家翠雨の日記
昨日朝日新聞夕刊に
水木しげるさん
登場してました。
『ゲゲゲの鬼太郎』ですね。
水木さんは
戦争で
ニューギニアだったかな
南方へ行かれて
左腕を失くされたんですね。

それは大変なショックだったでしょう。
傷痍軍人として
しばらく
現地で過ごされるうちに
強烈な日差しの日中は休み
夕方に必要なだけの作物を
収穫するという
自然と一体になった
暮らしの豊かさを発見されたそうです。
トラウマとなった土地で
カミに出会ったんですね。

既存の神様ではない
水木さんのカミに
そして
鬼太郎などの
イメージを生み出し
私も子どもの頃に
大好きでしたが
なんだか
よくわからない形で
つまり
偉そうに
大上段に構えたり
お兄さん風
専門家風吹かせたり
するんじゃなくて
心の深いところに
何かインプットしてくれてるんですよね。
ピンチの時
すくってくれるような。
カミはそうやって
見えないけど
人から
人へ
時代を超えて
国境を越えて
伝授されていると
思います。
仏法みたいでしょ。
お坊さんは
みな
命を賭して
仏法を持ち帰りました。
水木さんも
鬼太郎を連れて帰りました。
トラウマ体験に
立ち向かわせる
心理療法も
勇敢ですが
痛々しい。
トラウマが
『物語』として
【昇華】し
それで万人とつながりなおせるような

そんな方法も
あるということを
知って欲しいと思います。
自分が
【解離】して多重人格になるのではなく
イメージの中で【解離】させるんですね。
そうすると
逆に
人格が統合されるってことも
あるのです。

朝日新聞『獅子頭』第七話 子どもとストレス 

二順と兄の大順は
雑技学校で
美人の
黄先生に
身体のテストを受けたようです。
よくわかりませんが
【柔軟性】を
チェックされているような
10分ほどのテストですが
二人にとっては
ちょっと
【痛い】テストでした。
息をとめ
歯を食いしばって
耐えてましたが
身体中から
ぽきぽき響く
関節の【怒り】を
ぐっと我慢しなければ
なりませんでした。
農村から
都会の
雑技学校に入学できるかもしれないと
いう期待があるから
我慢したのでしょう。
それどころか
こんな美人の先生の
近くにいられるなら
たいしたことはない
とさえ言っています。
無意識の防衛機制で言うと
【知性化】かな。
痛いけど
先生といられる
(技のためなら完璧ですが
7歳なので)
そう思って
ストレスに耐える。
耐えていると
平気になってきますからね。
看護婦さんが
血をみても平気になるのと
同じです。
そして
二順は合格
兄の大順は不合格
運命の分かれ道です。
二つの【順】のフセン
できました。
兄の性格は
すでに変化の兆しをみせています。
不合格のショックと
弟への嫉妬から
寝てる弟を一蹴りしますが
起こしてやっていることにも
なります。
いじわるに徹するなら
こうはなりませんから
兄なりに
ぎりぎりの
折り合いをつけながら
自分をなっとくさせているのでしょう

10歳でも
このくらいの
ストレス克服は
普通に【自力】
こなしながら
成長しているもの
なのでしょうね。

否認はトラウマの種 PTSDの親

確定申告が終わりました。
電子申告もできるけど
学生時代をすごした
古い街に出てきて
うろうろするのも
いいものです。
いろいろあったけど
がんばったな
と思います。
私のがんばりなんかは
ちっぽけなものですが
それでも
逃げずに
がんばったことは
いつまでも
自分を支え励ましてくれます。
大きな大きな
課題を抱えている方々
ハイリターンですよ!
【否認】は
トラウマの種
PTSDの親だと
思います。

日本心理臨床学会の【うつ病】観

学会ワークショップ情報の続きです。
(会員のお勉強会)

相変わらす
【うつ病】関連多いです。

うつ病とはっきり書いているのが
2つ

発達障碍は3つ

DVは1つありますが
なぜか50人までしか聴講できません。
(発達障碍は100人)

精神科医療との連携として3つ

やはり
精神科医療に
右へ倣え!

だからでしょうか?

精神科が窮地に立たされているとも
ご存じなく?

この講座は圧巻です。

近頃のうつ病」の精神分析的心理療法」
 私たちが心理療法を精神科医から依頼されるとき、
記述的診断として
一番多いものは
うつ病であろう。
彼らと実りある成果をあげることは
とても重要なことである。
急性期の、
睡眠障害や
体重減少が明瞭にあるときの
うつ病患者に
インテンシブな心理療法をおこなうことが
禁忌であることは
いまだに真実である。
このような状態でリファーされてくる患者に対しては
できるだけ話させないことという
普通の心理療法とは
逆向きの努力が必要である。

慢性期のうつ病患者の場合は
精神分析的精神療法は意味をもつだろう。
なぜなら
うつ病とは
「喪」「悲しむこと」「悩むこと」ができないことに
端を発する病態だからである。

青字の部分は
よく言ったと思います。
「近頃のうつ病」というのは
パロディーなのかな?

しかし
うつ病だったら
「がんばれ」と言わないけど
PTSDなら
「否認するな!」
つまり「がんばれ」
です。

うつ病は
ジャネの心的水準では
寝たきり状態で
枯渇した状態ですが
それは原因でなく
結果です。
内因性の病ですから…

この混乱した
把握のしかたには
一抹の善意を感じます。

意識的にか
無意識的にか

殆どがPTSDだと知りながら
「うつ病」だと
気を遣っているのでしょうか?

私はせめて
そうであってほしいと
思います。
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日本心理臨床学会は自殺防止対策を重んじていない?

今年の学会ワークショップの講座は
全部で42あります。

河合隼雄先生存命中
あんなに流行していたユング心理学関連ゼロ

年間3万人の自殺記録12年でも
自殺対策は1講座

しかも
「心の専門家が出会う法律 
 ―自殺対策基本法を中心に―」

法律を扱うんです。
自殺者の無意識は
扱わないんでしょうか。
不思議です。
国を挙げての自殺対策には協力しないんでしょうか。

それで
心理臨床家は
国民から
必要とされるでしょうか。

臨床心理士国家資格は
実現できるでしょうか?
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ユング心理学はどこへ行った?

本日
心理臨床学会から
今年の大会の案内が
届きました。

何を発表しようかなあ?
とか言って
実はもう決めてるんだけどにひひ

それはさておき

大会前のワークショップの案内も
手に入れました。

大きく変わったことが
あります。

河合隼雄先生が
文化庁長官など
なさっていた頃は

学会のワークショップといえば
ユング心理学が席巻していました。

ユング派でなければ
人に非ず

って感じでした。

それが
没後前後
だんだん減少してるなあと
思っていたら…

今年何とゼロ叫び

おごれるものは久しからず
栄枯盛衰ですね。

天国の
河合隼雄先生
何とお感じでしょうか?

祇園精舎の鐘の音
鳴り響いていますか?
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お水取りこもりの僧とひきこもり

PTSD研究家翠雨の日記
昨日
奈良
東大寺の
お水取り
本行入りしました。
たいまつは
こもりの僧の
足元を照らします。
全国の
家庭の
こもりの僧の
足元も照らされています。
ひきこもり支援には
行動療法が
よく使われます。
しかし
哲学的・宗教的
存在論に
日々向き合っている
彼らは
【自力】でやりますからと
拒否するそうです。
当然ですね。
支援家のやり方は
【適応論】
本人は
【個性化】【自己実現】
を目指している。
失礼です。
しかし拒否する人が
噴出するということは
【道】ができています。
意識的には
何も知らなくても
あきらめない人にだけ
見える道です。
こもりの僧と
ひきこもり現象
全国の人々が
毎年注目するような
行事には
象徴】的な意味があると
思います。
行事の
行は
陰陽五行説の

です。
 

精神科治療学2月号自殺対策と落語【鷺とり】

ある男が
サギをなんとか
だまして捕まえてやろうとして
空高く連れ去られ
墜落しそうになったとき
目の前の
五重の塔の
鉄の棒に
かろうじてつかまり
一命を取り留めました。
しかし
高い高い鉄の棒から
どうやって地上に降りたらよいのか
わかりません。
遠いところで
お坊さんたちが
男を見つけ
「人の命を救うは
出家の仕事」と

大きな布団の4隅を
4人で持って
「す・く・ふ・て・や・る」
とのぼりをあげています。
男は喜んで
跳びました。

有り難いことに
無事生還したのですが…
枝雀師匠が叫びます。
「一人助かってぇ
 四人死んだん」
3万人の自殺が12年も続き
ようやく
精神科も動き出しました。
遅っ叫び
PTSD研究家翠雨の日記
顔も見ずに
うつ病との診断
「うつ病の基準にあってないよ」
との指摘には
【新型うつ病】
の診断名をつけて
応戦
涼しい顔
このスタイルをやめて
ぼーんやりですが
実はPTSDである
と認めたのが
この最新号です。
好評発売中で
昨日朝日新聞では
一面の下に広告ありましたから
知らないとは言わせません。
精神といえば
精神科
なのに
なんで
やる気がこんなに
ユルユルなんでしょうか。
落語【鷺とり】に答えがありました。
命を救う
(自殺対策)は
出家の仕事なんですね。
命を賭した仕事
なんです。
多くの精神科医には
荷が重過ぎたんですね。
ムリ言って
ごめんなさい。
しかし
科学者としては
もうひとふんばり
根性をみせて欲しいです。
今のままでは
科学者としても
失格です。