人間がショックを受けたとき
というのは
いわゆる催眠状態に近い
ようです。
無意識には
パンドラの箱のように
いろんなものが詰まっていますから
みんなと同じように
学校に通うためには
しっかり
【抑圧】
しておく必要があります。
ところが
こころがショックを受けると
抑圧のフタが開いて
こころ全体で
事故処理をしようとします。
温故知新とか
脚下照顧といいますが
無意識にある
過去の知恵を拝借して
克服しようとするのです。
催眠療法というのは
人工的に
半覚醒状態にして
―「あなたはねむーくなるー」
とかTVの余興でも
やってますね―
深層心理に
何か語りかけるやりかたですが
12歳のユングは
自然な催眠状態に陥ったのです。
人工的な催眠より
自然の催眠は
ドラマチックなものに
なります。
波乱も大きいです。
時間もかかります。
自力です。
しかし
これが本物の心理療法で
これしかないと
私は思っています。
人工的な催眠が
(フロイトの精神分析以前の)
流行していた頃より
相当危険なものになっているのは
みなさん
ご存知のとおりです。