発作のために
ユングは
不登校状態になり
ユングの両親は
いろんな医者に相談しましたが
どこが悪いのか
わからなかったようです。
ある医者は
転地療養をすすめ
ある医者は
【てんかん】だと
言いました。
転地療養は楽しかったのですが
家に戻ると
発作が起きますし
てんかんの診断については
12歳のユングも
『ありえない』と
失笑していたようです。
しかし
半年くらい経過した頃
自分のことを
「不治の病のために
生計もたてられず
これから先
一体どうなるのか」と
悲嘆にくれている
父親の姿を
陰から見たとき
ユングは
「働けばいいのだ!」
と考え
急にまじめに勉強しはじめました。
発作が襲ってきても
一心不乱にラテン語を詰め込み
「こん畜生!発作なんかおこすもんか」
と独り言を言いながら
打ち込んだ結果
なんとその日のうちに
発作を自力で止めることに
成功し
2.3週間後には
登校するようになりました。
そして
神経症とはこういうものだと
悟ったと回想しています。
(12歳のユングの自己診断は
神経症だったのですね)
PTSDについて
専門家にも見放される
孤独と
現実適応のため
自力で発作をねじ伏せる試み
そこでつかむ
心理学的な経験知
今も昔も
国籍も
あまり関係ないと
思いませんか?
(無意識は
とりあえず
小休止してくれましたが
のちにまたパワーアップして
襲い掛かってきたことは
いうまでもありません)