トラウマ問題の諸相と
治療への道を
具体的に描いた
本書は〈バイブル〉と
呼ばれています。
トラウマを取り巻く
現状を考えるとき
医療や福祉が
相当なレベルで不完全である以上
罹患者は
自力で克服するしか
ありません。
C.G,ユングは
知的な資質が高いクライエントには
学習も勧めたようですが
平成のPTSD罹患者は
全員が学習者でなければ
ならなくなりました。
しかし
フロイトの精神分析の
【防衛機制】だけでも
読みこなすのは大変な作業であるうえに
PTSDに罹ると
以前は読めたものも
読みにくくなるのが
普通です。
―もし安定して読み進むことができ
本当に理解している人がいたら
それこそPTSD誤診を
疑います―
1つにはそういう意味で
2つめには
フロイトにはまだなかった発想
でありながら
今の時代には必須であること
が書かれ
3つめとして
現代人のこころに響く
表現や言い回しで
カジュアルに書かれている
こういう本は他にないので
この本はPTSD入門書として
貴重だと考えています。
しかしバイブルにしては
いけないと思います。
『心的外傷と回復』① 貴重な本だがPTSDバイブルではない
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