名残りなく燃ゆと知りせば
皮衣
思ひのほかに
置きて見ましを
かぐや姫の詠んだうたです。
火ねずみの
火は火気そのもの
ねずみは水気
【水剋火】ですから
燃えてはいけないのです。
公案ですから
難題です。
もっと覚悟して取り組まねば
つかめないのに
分別やお金で現実的に対処するなど
横柄で
不真面目千万です。
【思ひ】は
思いのことですが
【思火】とかけています。
かぐや姫はちょっと怒ってます。
百歩ゆずって
あなたに【象徴的解釈】が
難しすぎたとしても
皮衣はさがせませんでしたと
素直に認めて
「こんなものですが…」と
渡してくれたら
普通の美しい舶来物として
眺める手もあったのにと。
あなたが現実的にしか対処しようとしなかったので
私も現実的に燃やしてしまったし
あなたが私を小ばかにしようとしたので
私も皮肉を言いますよ
と…
PTSDでも
問題を【回避】とか【否認】とか
【合理化】とかで
ごまかして
無意識を侮ったつもりになっていると
あとで
それなりに
しっぺ返しありますね
現実的対処と
非現実的対処について
説明する哲人かぐや姫です。
『竹取物語』火鼠の皮衣の象徴的意味④ 現実的対応と非現実的対応
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