二順は雲紗と
結婚し
もうすぐ
子どもが
生まれます。
子どもの名前を
考えるのにも
まず獅子頭を思う
二順ですが
窓の外には
きれいな雲。
紗をまとった
女性がスローモーションで
舞っているみたいです。
『舞台恐怖症は
もう完治しましたよ。
もう獅子頭は
卒業したら
どうですか?』
そういう声が
二順のこころに
響いたかも
しれません。
空中から
落下した恐怖や不安や情けなさや
申し訳なさの入り混じった
コンプレックスは
雲紗という女性により
全く違う次元で
受け止められ
【昇華】しました。
もちろん
二順が果敢に
新しい世界に
飛び込み
努力し続けたから
です。
ポニョと同じですね。
勇気をもって飛び込めば
無意識も世間も
味方になってくれるのです。
月別アーカイブ: 2010年4月
痩せ型モデルからふっくらモデルへの回帰は心理療法に影響するか
2010年秋冬
パリ、ミラノ、NYブランドコレクションで
“ふっくら体型礼賛”ともいえる傾向が
見られたそうです
90年代後半のスーパーモデル、ケイト・モスさんの出現以来
ランウェイを飾るモデルは
「痩せ型・胸なし」と
相場が決まってました。
身長が1メートル79、体重49キロで
肥満とみなされる可能性がある特殊な世界でした。
心理療法でも
摂食障害と痩せ型モデルの関連について
よく議論されてきました。
肥満を美人とする国では
逆に健康を損ねながらも
胃を拡張させる涙ぐましい
努力をするのですからね。
昔ながらの女性らしさへの
回帰トレンドが
本物かどうかはわかりませんが
心理療法も
ユング心理学誕生の時点くらいに
回帰したうえで
回避していた問題に
しっかり向き合い
さらに
進化させなければならないと
思います。
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愛知・豊川の家族5人殺傷事件容疑者はPTSDという名のカナリア
現行犯逮捕された無職の長男は
地元の公立中学を卒業後
一時期働いていたものの
人づき合いが苦手で
すぐに辞め
十数年前から
自宅に引きこもっていた
という30歳です。
インターネットの契約を家族に解約され
激高した末に
1歳の幼子の命まで奪っています。
理髪店主(43)によると
半年に1回くらい散髪に来ていたそうですが
会話はなかったと言います。
対人関係における
心因反応からの
ひきこもりは明らかのようですから
PTSDには間違いがないでしょう。
彼の犯行はもちろん
犯罪ですが
ひきこもりという社会現象が
統合失調症や
自閉症によるものではないことを
インターネットの解約で
大暴れすることで
示しています。
最後の砦を奪われた
ショックからの
【解離】でしょうから
無意識的な
【させられ体験】であり
社会の病巣を示唆する
カナリアみたいな
存在だと思います。
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愛知・豊川の家族5人殺傷 根本原因はひきこもり&依存症という名のPTSD
愛知県豊川市の一家5人殺傷事件は
刺し傷10カ所以上
自宅に火を放つなど
凶悪ですが
引きこもりには
対人関係の失敗が
あったようですし
ネットに一日中没頭し
ゲームなどを
オークションなどで購入することで
200万~300万円の
借金をするなどの
依存症が確認されています。
困り果てた家族が
インターネットを使えなくしたことで
激昂したのは
明らかで
容疑者の
問題行動時の
心理状態は実にシンプルな
心因反応ばかりです。
統合失調症でも
発達障害でもないですね
理解できないのは
なぜここまで
シンプルなのか
ですが
やはり【解離】でしょう。
解離体質という
応急処置で
根本問題が先送りされてきた果ての
凶行ですね。
ユングの知的発達の冒険⑦ アウトサイダーの孤独
クラフト=エビング
という人物が
精神疾患を
人格のやまいと
とらえ
―当たり前のようですが
当時は人格なんかに敬意を
払う精神科医はいません―
その人格のやまいに対して
全人格をもって立ち向かう
と書いているのを
見つけたユングは
精神医学に深く魅了された
と言います。
「取り返しがつかないほど」
深くひきつけられた
と書いています。
しかし
内科の先生にそう話すと
深く失望され
子ども時代の【古傷】が蘇り
(疑問や発作に一人で耐えるなど孤独でした)
アウトサイダーである自分を
再び自覚しましたが
あきらめず猛進しました。
常識にとらわれず
どんどんそれを超えていくことは
素晴らしいことですが
恐ろしく孤独な作業でしょう。
西洋人ですが
禅僧みたいに
自覚を深めていくところがあり
私はユングのこういう性格については
凄いと尊敬しています
ユング心理学を
日本人にあうように
さらに進化させれば
PTSD理解に役立つと
考えているのですが
現在の日本の専門家は
ユング以前
(ユングに失望した内科医レベル)
なのです
PTSDを克服しようとする人もまた
とても孤独だと思います。
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ユングの知的発達の冒険⑥ 統合失調症誤診疑惑をもつ
当時の精神科医は
(現代でも)
患者さんが
言わざるをえないこと
には
関心を示さず
人格や個性などは
全く問題にせず
月並みな診断名を
つければ
お終いだった
そうです。
しかし
ユングは修行時代から
ヒステリーという症状と
その患者さんの夢に
早くから興味をもつようになり、
分裂病と診断されていても
通常の抑うつ症状であると
感じる事例が増えてゆき
その真偽を確かめるために
無鉄砲にも
(勇敢ですね)
他の精神科医が誰も聞こうとしない
患者さんの心理に注目し
傾聴し始めていました。
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ユングの知的発達の冒険⑤ 外見はアテにせず、妄想を傾聴する
外見はしばしば
あてにならない
とユングは言います。
17歳で精神病院に連れて行かれ
一年半過ごした女性は
幻聴を聞き
食物を拒み
全く無言で
典型的な緊張病でした。
しかし
何週間もかけて
話すことに納得してもらうと
いわゆる妄想を話し始めます。
途中で話すことへの抵抗から
葛藤がおこり
気が狂ったような時期を経過しますが
最終的には
結婚し、子どもをもうけ
二度の世界大戦にも再発することは
ありませんでした。
原因は
日常語では語られなかったのですが
発病の二年前に起きた近親相姦事件と
その後友達にののしられたことでした。
つまり
彼女は
統合失調症ではなく
近親相姦からPTSDとなり
世間では妄想だと片付けられるような
内容の話をすることで
こころの整理をし
治癒したのです。
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福岡3歳児浴槽に監禁虐待の母親の夫逮捕 ~ PTSDの【解離】による【させられ体験】
福岡市で
母親に
テーブルから転落させられるなどの
暴行を受けて
3歳の女児が
意識不明の重体になっている事件で
同居していた31歳の夫も
女児を浴槽に入れ
手首をテープで蛇口に固定し
6時間半近く拘束した疑いで
逮捕されました。
「おもらししても
すぐに流せるために
浴槽に入れた」
と話しているようです。
全くのモノ扱い
ですね。
血がかよい
心をもった
人間として
見ることができなくなったから
こういうことが
できるのでしょうね。
世界が
物理学の世界に
変貌してしまう
こころの病を
【解離】と言います。
世の中に
解離があふれているように
思います。
それになかなか
気づいてもらえないから
これでもか
これでもかと
ひどい事件が頻発しています。
無意識に操られた
一家の悲劇です。
予防対策をしなければ
日本はオカルト国家に
なってしまうでしょう。
DVにおける二次被害の現状 ~被害者はC.G,ユングになる
クラフト=エビングが
「精神疾患は
人格の病なのだから
全人格をもって立ち向かう」
と書いているのを
見つけ
内科の先生に話したユングは
相手が失望しているのをみて
アウトサイダーである孤独と不安を
かみしめました。
子ども時代の【古傷】がうずきます。
DV被害のトラウマは
外からは見えません。
しかし避難し、安全な場所にいても
ごく普通の会話から
古傷がうずくということが
起こりがちなので
DVシェルターでは
なるべくこちらからは質問したり
意見を言ったりせず
傾聴することが基本になっています。
まあ、殆ど守られてない基本ですがね。
だって
「離婚しなさい」
「この母子寮にあさって行きなさい」
…って世界ですから。
『言うとおりにしてたらいいんだ』
『やれと言ったらやれ!』
自動翻訳機の音声が心に響き、
そこはたちまち逃げてきた家に変貌します。
『誰のおかげでメシ食ってられるんだ』
とさえ聞こえてきます。
自信がなくなり
不安に襲われます。
しかし
支援の現状がそうであるなら
ユングのように
古傷(トラウマ)を抱えながら
負けずに進むしかないでしょう。
ユングの知的発達の冒険④ PTSD学習はあせらずに!
25歳で
フロイトの『夢解釈』を
読んだのですが
よく理解できず
途中で放棄しています。
体験を欠いていたからで
3年後には
臨床経験のほかに
心理学実験により
【抑圧】という神経症の
防衛機制に関心をもつようになっており
興味深く
すらすらと読めるように
なっていたそうです。
PTSDに罹患すると
自分で勉強する必要が出てきますが
(ユングも勧めています)
若いとなかなか
理解しにくいことが
あるかもしれません。
そういうときは
無理せず
ユングのように
しばらく放置しておいて
時々
眺めてみることを
おすすめします。
エネルギーや
自信ややる気を
へんに消耗しないほうがいいし
やることは
他にいくらでも
あるでしょうから
ここは
『逃げている!』と
思わなくてよいのです
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