月別アーカイブ: 2010年4月

線路への 自転車投げ入れ男逮捕と鉄道自殺問題

線路上に
自転車2台を投げ入れた
として
45歳の男が
列車往来危険の疑いで
警察に逮捕されました。
男は容疑を否認しています。

自転車は始発前に
取り除かれ
電車の運行に影響は出ませんでしたが

埼玉県内の東武東上線では
去年8月から
線路上に自転車やブロックが置かれたり
走行中の電車に投石などが
20件以上相次いでいます。

6歳の子どもが
線路にしゃがみこんで
なくなったり

線路に
物を投げ込む
大人が出現したり

異常事態の
前に
鉄道自殺の増加
あります。

日本中
みんな事実を知っているのです。

そして
無意識では
傷ついているのです。

でも
意識的に認めるのが
辛すぎるから

ひどく傷ついた
子どもや
PTSD罹患者が
自分も
あとを追ったり
変わりに
物を投げ込んだり
しているのだと
思います。

行動は
支離滅裂のように見えて

何らかのこころの傷を負って
こころを解離させざるを
得なくて
その結果
無分別な行動をしてしまい
亡くなっていく人たちの
多さを警告しているのです。

自傷と他害は
相反するもののように見えますが
根っこは同じ
PTSDです。
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ハローワークのセクハラ相談員がセクハラ

大阪労働局は
昨日
部下の女性職員に対する
セクシュアル・ハラスメントが
あったとして
府内の公共職業安定所で
統括職業指導官(課長級)だった
男性職員(50)を
停職1カ月の懲戒処分としたと
発表しました。

男性職員は
当時職場内の「セクハラ相談員」
でした。

8月に被害がわかり
男性職員がセクハラを
大筋で認めたため
同10月に部下のいない役職へ
降格異動させたそうです。

セクハラが
相当多いということを
もうそろそろ
認めるべきです。

認めないから
こんな役職にありながら
世間を馬鹿にした
行動を
取るのです。

被害者が
PTSDで
その二次被害で
どれだけ
苦しんでいるか。

加害者に甘く
被害者に過酷な
セクハラです。

刑事事件には
ならないのでしょうか?
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姫路で6歳女児がまねるほど増加している鉄道自殺

午後1時55分ごろ
兵庫県姫路市で
6歳の女の子が
特急電車にはねられ
約50分後に
搬送先の病院で
亡くなりました。

運転士は
線路の上でしゃがんでいる
女の子を
約300メートル手前で見つけ
急ブレーキをかけたが
間に合わなかった
そうです。

遮断機は
もちろん
下りていました。

 
母親らと
近くの寺の境内で
花見をしていた
最中の出来事です。

子どもは
まだ善悪がわからず
何でも
まねしますし、

時代の空気を
無意識のうちに
読んで
しまう
カナリアのような
存在です。

線路に
しゃがみこむ大人が
増えていることを

大人はもはや
無視できません。

運転手の見た光景が

日本で頻発
しているのです。

これを認めるべきです。

そして
なぜ
線路にうずくまるのか

原因を
みんなで考えることなしに
自殺者を減らすことは
不可能です。
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朝日新聞『獅子頭』第三十四・三十五話 PTSDを回避しないで【昇華】させる

二順は

料理学校に
入学しても
ジョギングをしています。

有名料理店で
まかない料理作りから
お客さんへ出す料理作りに
昇格しても
バイト先では
雲紗の父が
二順を鍛えてくれます。

数年のうちに
どんどん
別天地に
身を投じている
二順ですが

過去とつながりが
切れていない
のが
1つの特徴です。

トラウマを
回避しない生き方

なんとなく
現れているように
思います。

舞台に戻る気は
なさそうですが

それは
大怪我をしたときの
トラウマを
思い出させる
トレーニングから
逃げているわけではないし

なにより
料理人になりたい
と思うようになったのは
大怪我のトラウマと
密接な関係

あるわけですから。

見事な【昇華】
期待できそうです。

*昇華とは
苦しみや恐怖、不安、嫌悪感、羞恥心などのコンプレックスを
芸術や生きざまや、宗教、哲学など
一見それとはわからないようなかたちに変容させることです。
【マジック】のような【錬金術】のような
でも
本当に存在する【魔法】です。
宮崎駿監督はポニョでこれを描こうとしたとパンフレットに書いてあります。
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西田幾多郎の善とユングの自己実現⑤ PTSD克服=善

「ありのまま」
とか
「あなたはそのままで
いい」
とか
言いますが
そして
耳障りはいいですが

「ありのまま」にも
大きく
二種類あって

たいていは
普遍的無意識
(集合的無意識)
そのままの
人間なんですね。
集合的無意識は
その集合においては
宗教と言っても
差し障りがないくらい
当たり前の
常識のことです。

しかし
未来から見ると
全く非常識このうえない
ものなのです。
PTSDに罹患すると
誰でも
未来からの視線を
もってしまう
のです。
持てた
というべきか
持ってしまった
というべきか
前者だと
思いますが
苦難の道です。
しかし
それを
個性化の過程
(自己実現)
と言います。
【昇華】の物語です。
かぐや姫の昇天の
物語です。

西田幾多郎の善とユングの自己実現④ 普遍的無意識と二次被害の関係

群生する
しばしば
厄介者扱いされるほど
繁殖力の高い

これが
ユングのいう
普遍的無意識
(集合的無意識)
です。
ありのままの
自然の恐ろしさです。

PTSDだけでも
辛いのに
うそつき扱いしたり
先天性の
不治の病扱いしたりして
まともに話を聞いてあげないことで
おこる
二次被害の
加害者とは
集合的無意識に
他なりません。

二次被害防止の
困難さは
ここにあるのです。

西田幾多郎の善とユングの自己実現③ かぐや姫

竹は竹、
松は松と
各自その天賦を
充分に発揮するように、
人間が人間の
天性自然を発揮するのが
人間の善である。
群生する
しばしば
厄介者扱いされるほど
繁殖力の高い
ですが
そのなかにも
ほのかに
光るものがあり

愛情を注ぎながら
見つめていたら
神々しさが増し
月そのものと
同一になるような
そんなものが
人間には
あるということを
『竹取物語』は
示して
いるのだと思います。

西田幾多郎の善とユングの自己実現② 同世代人

ユングの自己実現
(個性化の過程)
理論ばかり
もてはやされてましたが
(ちょっと過去ニコニコ
同じ時代に
同じようなことを
ちゃんと言っておられたのです。
ユングは
1875-1961
に生き
西田幾多郎は
1870-1945
に生きた人です。
かたやスイスで
かたや日本で
同じようなことを
同じ時代に
語っていたのです。

西田幾多郎の善とユングの自己実現①  西田の善

善とは
自己の
発展完成
self-realization
であるということが
できる。
即ち
我々の精神が
種々の能力を
発展し円満なる発達を
遂げる
のが
最上の善である。
竹は竹、
松は松と
各自その天賦を
充分に発揮するように

人間が人間の
天性自然を発揮するのが
人間の善である。

ジャンクフードのドラッグ性?!の背後にPTSDの依存

ジャンクフードや
甘い物
肉やケーキなど
高カロリー・高脂肪の食品は
ドラッグと同じように中毒性がある
なんて
恐ろしい話
アメバーニュースに
ありましたね。

フロリダの研究所の
Paul J. Kenny博士の研究
らしいのですが
快楽中枢の刺激と破壊
という点では
麻薬と同じだと
言うのですね。
まあラットの
実験なので

人間の場合は
こんなニュース見て
一時だけでも
反省することが
ありますからね。
とはいえ
反省や自覚が
難しいのも
確かです。

だから
自覚のために
瞑想や座禅があり
欲について
あれこれ
書かれてたり
するのですよね。
ヨーガなどでは
心の中の檻をしっかり
閉めておかないと
虎が出てきて
おまえを食い殺すぞ
なんて
脅したりしてますが

この実験でも
依存にも段階があり
依存度が高くなると
電気ショックで矯正しようとしても
困難になると
結論づけています。
フロイトも
人間の
本能的な欲求に
エスと名づけ
この破壊性に
絶望したまま
この世を去りました。

戦争体験が
トラウマになるわ
ユングが反抗するわで

気の毒な最後だったかも
しれないですね。
日本では
戦争そのものは
長らくないのですから
こんなに依存が増加している
背景にある
心の傷(トラウマ)
からのPTSD

見直すべきでしょう。
戦争体験と
そう変わらないくらい
多大なショックを
虐待や
セクハラや
病の二次被害から
受けている人が
いかに多くて
絶望し
自殺しているか

ということです。