父母を殺されたショックの
PTSDから
部分的に記憶喪失を
起こしていましたが
だんだん記憶が蘇り
氷解してゆきます。
主人公は涙を流しながら
若かった父と再会し
若かった母と再会し
幼かった自分とも
再会します。
悲しいから泣いているのではなく
懐かしさのまじった
不思議な涙です。
生まれ変わった主人公は
師とも出会いなおします。
どちらも泣いています。
亡くなった母に会いたがって
大泣きしたスサノヲと
同じです。
古事記は
PTSDについて
実に象徴的に
描かれているのです。
研究が頓挫劣化したユング派学者が
高松塚古墳の劣化に出会うという
共時性に打たれ
倒れる。
共時性って
カミナリみたいなものですね。
あれは
なんと象徴的な出来事だったので
しょうか。