表徴の帝国
(ひょうちょうのていこく、L’Empire des signes )は
フランスの哲学者ロラン・バルトの日本論
1966年フランスの文化使節の一員として
日本を訪れた時の印象を
記号論の立場から
まとめたものです。
外国人からみれば
分かりやすいのでしょう。
日本の中心
大都会である東京の中心に
皇居という
空虚な
何もない森だけの空間が
広がっている事実です。
ヨーロッパだと
都市の中心にある
聖堂や広場は
その権威や意味を
記号として明確に知らしめています。
では皇居が無意味かというと
とんでもないことです。
【記号】ではなく
【表徴】としてその幽玄な意味を
かもし出しているのです。
森の中で日々
陰陽五行に則った
祭祀という名の公務が
永続的に行われているのは
外からは伺いしれないことです。
中空構造というのは
面白い表現ですが
なんだか
間違った解釈を流行らせてしまったために
【無我】や【無私】の
象徴としての皇室のメンバーが
国民から言われなき
中傷を受け
苦しんでおられます。
それは自殺者の増加とも
密接に関連しています。