月別アーカイブ: 2010年5月

仮面認知症母トラウマから攻撃性と解離性健忘を誘発した女性

解離性健忘で
モノが異常に覚えられない現実を
否認し

人を小ばかにしながら
知っていることを何でも
かんでもまくし立てる
ご婦人がいました。
 ―中国人は性格が悪いとか
  そういうデタラメな話です。
  軽くいなすと、急にしゅんとして
  タバコを吸いに出ます。

周囲はみな
お見通しなのですが

また
どこからそんなエネルギーが沸いてくるのかと
思われるほどの
大声と攻撃性です。

でも
世間には
優しい人達もいますからね。

むげには離れていかないんですね。
しかたがないなぁと
お付き合いしてくれることも
あります。

すると
ある日…

急に声を潜めて…
「★★さん、いくつ?」
「69歳よ」
「えーっ。そうなんだぁ。信じられない。
うちの母56歳でぼけてきたから…」
 ―苦労人です。
  きっとPTSDだったのでしょう。

彼女と一対一でお付き合いするのは
しんどいことですが

数人でおつきあいしていたのが
よかったかもしれません。

結構素直に
直面している恐怖心
語り始めました。

母親が56歳のある日
トースターに水をかけ
「パンが焼けない」と
言いだし
なだれのように
変貌していったショック

話し

「自分もそうなるのかと思うと…」と
語りはじめました。

彼女のようなトラウマは
母親の年齢に近づくことで
活性化するのですね。

否認しきれなくなるという意味では
危険ですが
大逆転のチャンスでもありますね。

要は
傾聴し受け止めてもらえる環境が
あるかどうか
だと思います。
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南海駅ホーム線路を渡る死亡遊戯流行のPTSD高校

13日(木曜日)に
南海線の駅で
上り線ホームと
下り線ホームの間にある線路を
往復していた
叫び
高校一年生の女の子(15)が
快速急行(6両編成)にはねられ
死亡しましたが

このような遊びは
この駅のホームでは
日常茶飯事であったことを
知りました。

危ないので
高校の先生も
見回りにくる
ほどだった
そうです。

でもやめないんですね。

周囲の人は
「アホ学校やから…」と
失笑しているのですが

アホ学校
(偏差値が低い?)では

ちょっと説明がつきません。

死亡遊戯ですからね。
カンフーでもあるまいし…。

偏差値が低いのは
結果論でしょう。

PTSDや
それを引き起こす家庭環境などから
勉強どころではなかった子

たくさんいるのかも
しれません。

ひきこもりタイプと反対の
被暗示性の高い
ウルトラ外向性
の病ですから

学校へは行きたいし
友達は大事でしょう。
流行の遊びには
感化
されてしまうでしょう。

PTSDとしての
指導
を高校の先生に
お奨めしたいです。

臨床心理士は呼ばないほうがいいと
思いますひらめき電球

発達障害として
精神科医と組んだら
地獄が待ってるから…
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医療少年院にこころの科学はあるか

覚せい剤で逮捕され
京都医療少年院に収容された19歳の少年は

3年前
水道の蛇口にベルトをかけて
自殺しました。

逮捕されてから1ヵ月後の悲劇
でした。

まだ19歳なのに

覚せい剤依存を起こすほどの
辛いトラウマがあり

逮捕のショック
尋問のショックが耐え難く

医療少年院での
治療にも
光が見出せなかったのでしょうね。

痛ましいことです。

非行は非行
犯罪は犯罪ですが

トラウマや
PTSDから
起こっているのだという視点があれば

本人も医療関係者も
もう少し風通しがよくなったのでは
ないかな?
と思います。

フロイトは人間の無意識の風圧に
絶望しながら亡くなってます。

力づくで抑えようとするのは
時代遅れですよ。

現場に
もっと科学を!
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仮面アスペルガーのPTSD問題は裁判所で議論され始める

大阪地裁では

父親を殺害し
凍死した母親の遺体とともに
押入れに放置した
41歳の男性についての
裁判で

①争点は犯行時の精神状態

しかし

②提出された精神鑑定書は不可解

として

裁判所で
裁判員の目の前で
鑑定医が被告と
やりとりすることに
しました。

弁護側は
アスペルガー症候群だと
主張しています。

アスペルガーかどうか

病院や医師の手を離れて
一般的な議論が
始まっています。

PTSDだと認められるのは
いつの日でしょうねニコニコ
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PTSDの箱庭療法とキトラ四神壁画の関係

PTSD研究家翠雨の日記

キトラ古墳壁画の四神の1つ
「朱雀」に見入る子どもたちです。

南を守るの神様です。
伝統を守る火でもあります。

自分たちと古代人の
たましいをつなぐ糸を
子どもたちが
凝視しています。

明日香で
公開されてますよ。

箱庭療法で使う
箱庭って
ちょうどこのくらいの
大きさなんですよ。

「うわぁ大きいね」
「でもこれくらいがいい」

って
目を輝かせながら
制作しますよ。

自分の【世界】の表現
PTSDにより痛められた
自分の【世界】の変容

このくらいの大きさの
場所で行われるんです。

西洋風ではなく
東洋風ですよ。

四方向の壁に神獣がいる世界です。
陰陽五行説の世界観です。

人魚姫ではなくて
ポニョの海です。

華厳の海ですよ。

壮大な視点からみたら
かぐやひめは
わがままじゃないんです。

だから薬漬けにしたり
上から目線で適応させるんじゃなくて
お話を聴いてさしあげなくては
ならないんです。

ここのところを間違う人
今、凄く多いんですひらめき電球
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米軍帰還兵のPTSD研究2010⑤ 治療法はまだまだかな?

PTSD研究に取り組んでいること
5人に一人はPTSDと認める姿勢は
とても評価できますが
治療法は
まだまだ…
ですかね。
心理療法家としては
心理的なものがないのが
ちょっと残念です。
いい方法があって
心理療法なんかいらないっていうなら
いいですけど
まあそれはありえないし
そうでもないしね。
神経ブロックの話はよく
分かりませんが
ロボトミー手術を思い出して
いけません。
(もう少しマイルドなものであるのは
 確かでしょうが…)
顔面麻痺にも使われていたとか。
これってPTSDなんですか?
結構多い病ですよ。
身近で遭遇します。
 ―たいていは原因不明って言いますが
 一人私にストレスを感じて発症したフシのある
 心理療法家いました。
そんなこんなで…
米軍の取り組みは
参考になることは少なかったけど
顔面麻痺に関してちょっと
見方が変わりました。

米軍帰還兵のPTSD研究2010④ 麻薬系はやはり拒否される傾向

エクスタシーの主成分である
メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)も
 ―押尾事件で普通の人も
  名前覚えましたね!
退役軍人21人の研究において良い結果が出て
注目を集めたが
この研究を支援した
幻覚剤学際研究学会(MAPS)によると
退役軍人管理局は今のところ
将来的な共同研究を拒んでいる。

   ―米麻薬取締局(DEA)は2004年
    PTSD治療にMDMAを使う臨床試験を
    許可している。
アメリカの研究者には
まだ
良心があるようですね。
こういう点を真似しなくてはなりません。
リ★リ★の前例
コン★ータの今
恐ろしい日本の現状には
目を覆うばかりです。

米軍帰還兵のPTSD研究2010③ 脳スキャンにも変化が見られた

Lipov医師の
患者の1人
元海兵隊軍曹のJohn Sullivan氏(28歳)の場合
抗不安薬の処方では
症状の緩和がほとんどみられなかった。

しかし
STB注射によって
悪夢やフラッシュバック
および継続的な不安が
完全になくなったという。
Lipov医師はまた
STBの前後に
患者の脳スキャンを実施している。
PTSDに苦しむ患者の脳は通常
暴力的なイメージにさらされると
特徴的な「ホットスポット」が
浮かび上がるという現象が
認められるが

STBによる治療後
PTSD患者の脳は
その異常反応を示さなくなった
という。
(②にも書いたが簡単な方法ではない。)
神経痛や顔面神経麻痺
・突発性難聴・多汗症等の
治療で使われてきた方法でもあり
痛みの原因となる
神経線維の末梢神経や交感神経節に対して
局所麻酔薬を浸透させることで
神経の機能を一時的に麻痺させ
痛みの伝達をブロックするので
熟練した麻酔医が行なうが
ミリ単位の位置調整が求められる
危険性の高いものではある。

米軍帰還兵のPTSD研究2010② 薬物療法

ウォルターリード陸軍病院
(Walter Reed Army Medical Center)は
2人の帰還兵に対して
星状神経節ブロック(STB)という治療法で
頸部にある神経の束に
局所麻酔薬を注入することで
一時的な症状緩和ではない
効果が得られたと発表した。
1人は現役で
もう1人は
20年近く前の湾岸戦争の兵役以来
心的外傷後ストレス障害
(PTSD)の症状に苦しんでいた。

10分ほどの処置で
両者とも
「顕著で持続的な緩和をすぐに実感した」
という。
そして
PTSDに分類されるような
症状があらわれなくなり
精神科医の指導の下
7ヵ月後にこの2人は
抗鬱薬と抗精神病薬の利用を
やめることができたと
いう。
この神経の束は
交感神経系の中枢で
体の「闘争/逃走」のストレス反応を調整している。
レイノー症候群など
様々な病気の治療に
何十年も使われてきた療法であるとはいえ
危険性がないわけではない。
最も一般的な危険性は
注射針を挿す位置の誤りで
神経系や血管系の損傷が起こるというものだ。

米軍帰還兵のPTSD研究2010① 5人に一人はPTSD

米国防総省は
兵士たちの
心的外傷後ストレス障害
(PTSD)をどう治療するかという問題に
数年前から重点的に取り組んでいる。
イラクやアフガニスタンから帰還する
兵士の
5人に1人はPTSDに
罹患しているという推測も
あり
米軍はヨガや動物療法
鍼灸までも含め
症状を緩和する方法をさまざまに
研究している。