月別アーカイブ: 2010年5月

ユング心理学はキトラの神獣に呪い殺されるか改宗か

東京文化財研究所の
調査員
山本記子さんは
キトラ古墳の内部に
入ったときの
印象をこう語っている。
「澄みきった空気に
水滴がしたたる
白壁が映える。
躍動する神獣たちは
そこにいた。
東壁の青竜と
西壁の白虎は
はがれかけ
今にも襲いかかって
くるかのように

思えた」
「四神図が確認されて21年
劣化が進む重症患者
どう処理するか」
記事はそう続きます。
絵は単なる絵ではないのです。
生きた象徴なのです。

四神図は日本人のこころ
そのものです。
それが今瀕死の重傷なのです。
象徴をいい加減に
扱うことは
神に背く行為
です。
神は無意識のことですから
遅かれ早かれ
無意識に裁かれます。
河合隼雄は
別の古墳に裁かれました。
しかし気づいて
改心することにも
神(無意識)は
寛大です。
①キリスト教のユング心理学から
禅や華厳や陰陽五行の日本文化に
沿った心理学への改宗
②古事記から
トラウマ克服の歴史を学ぶこと
きっと
まだ間に合うよ!ニコニコ
応援するよ!ニコニコ

三浦綾子『塩狩峠』の犠牲的精神

結納のため札幌に向った鉄道職員
永野信夫の乗った列車が
塩狩峠の頂上にさしかかった時

突然客車が離れ
暴走し始めた。

声もなく恐怖に怯える乗客。

信夫は飛びつくように
ハンドブレーキに手をかけた…。

明治末年
自らの命を犠牲にして
大勢の乗客の命を救った
一青年の
愛と信仰に貫かれた生涯を描き
人間存在の意味を問う長編小説。

敗戦後、肺結核と脊椎カリエスを併発して
13年間の闘病生活の病床で
キリスト教に目覚め
1952(昭和27)年受洗した
三浦 綾子の作品です。

三浦綾子の病も壮絶です。
自らが得心ゆくような
神と出会わなければ
生きてゆけなかったのでは
ないでしょうか。

生きておられたら
PTSDから
鉄道自殺する人々の
苦悩と絶望にも
理解を示されたことでしょう。

この世でも傷めつけられ
命を犠牲にしながら
死後も鞭打たれつつ

人類を救うための
何らかのメッセージを
掬いとられたことでしょう。

三浦さんなき今

この方々の死を
無駄にしたくはありません。
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キトラ古墳壁画修復にユング研究者も加われ!

$PTSD研究家翠雨の日記
15日からの公開を前に
朝日新聞夕刊一面で
壁画修復に寄り添った人々の声を
紹介しはじめました。
寿命が縮む思い
でも、各分野の研究者と出会えて
視野が広がった
「文化財を
取り巻く環境が
いかに大切か
実感した」
「記録できない仕事を
あとに続く技術者に伝えなければ
前例のない
古墳壁画剥ぎ取りは
日本文化の伝承の【象徴】的課題です。
前例のない困難克服こそ
日本文化なのです。
高松塚古墳の劣化を見て
ASDから死亡した
(一年続きましたからPTSDですビックリマーク
河合隼雄のトラウマを
キトラ古墳で分析し
パワフルに再生する可能性が
ユング心理学にはあります。
それは
年間3万人の自殺者が
12年も続く
悪夢に終止符をうつ力さえ
秘めています。
スサノヲが
父が逃げ帰った黄泉の国に
戻ろうとすることで
古事記の基礎を創ったように…

PTSDでなぜ列車に飛び込むのか

昨日早朝
京阪電車で人身事故があり
50歳の会社員男性が
死亡しました。
列車が7本運休
210本が最大50分遅れ
12万人に影響しました。
運転手の話によりますと
駅を通過しようとした時に
ホームから男性が線路に飛び降り
うずくまったのが見え

非常ブレーキをかけたが
間に合わなかったそうです。
珍しく
自殺の記事が出ましたね。
考えてみれば…
電車の運転手は
止まってくれるんですよ。

12万人に影響が出ようが
一人の人間の命を救おうとするんです。
その人が死のうとしていても…
これは当たり前のことのようですが
また当たり前の感覚でなくては
ならないのですが
日本では今現在
当たり前でないのです。
効率や経済性
専門家の面子や利益で
でたらめな精神医療を
とめられずにいます。
自分の存在に
ハッとして
損得省みず
立ち止まって掬おうとしてくれる
そんな人が
列車の運転手以外に
必要なのです。
この世とのお別れに際して
やっと神に出会えたような
そんな幻想の中で

亡くなってゆかれるのでは
ないでしょうか。
悲しすぎます。

いいなぁ 合理化しない 『着物な毎日をすごす 事務局長ブログ』さん

Ameba(アメーバ)じゃない
よそのブログなんですが

この事務長さん

目指すは
赤ちゃんからこども
若い人
現役世代
お年寄りまで
すべての人間を大切にする社会。

理不尽は許しません。
忙しそうに見えて
実は好きなことを追求する日々。
このごろ毎日着物生活してます。

という社会活動家ですが
いつもパワフルです。

ダウンこの記事には大変勇気付けられました。

2010.05.10 *Mon
前に進むために
いろんな人たちと話をして会議をしてお喋りをして……思う。

なぜ出来ないということを正当化するのだろう。

お金がないから
時間がないから
力量がないから
………

まあ、やれない理由なんていくつでも挙げられるだろう。

でもそのまま出来ないままで終わったら
多分次に来るのは
守りであり、後退しかないのではないか。

わからないことも正当化する人がいる。

わからないのであれば勉強すればいいではないか。

誰でも最初はわからない。

わからないままで放置していることを恥じてほしい。

今以上の力をださなければ新しいことはできないし前には進まない。

そしてどうすれば今以上の力を出せるのかを考えるのが知恵というものだ。

私は
前に進みたいし
誰もやっていないことをしたい。

だから
お金がないとか
時間がないとか
力量がないとか

……絶対に言わない。

学会で

「翠雨ワールド」だとか
「あなたにはできるかもしれないけど
普通は無理ですよ」とか
「採算あうんですか?」とか

変な発言する人がいたら
使わせてもらおぅっとニコニコ
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傾聴する前田宥全住職

PTSD研究家翠雨の日記
 
前田宥全住職
(メンタルケア協会精神対話士)は
おっしゃいます。ダウン    
社会的問題である
心身の病
不安等は
人間関係の希薄化による
対話の欠如から起こることです。
それは理屈ではなく
誰かにその不安や悩みを
打ち明けることによって
解消されることに裏付けられています。
現実的に自分の心の安定を計ることや
不安を除くことが
最も優先され且つ求められることです。
 
他人にとっては些細なことでも
あなたにとっては重大な問題ですから・・・
共に考えて参りましょう
* 完全予約制  * 無料  * 秘密厳守
・お申込方法    電話、メールの何れかでお申込下さい。
死別体験者の語り合いの場(更新中)
自死遺族の語り合いの場(更新中)
※個別の対応を随時受け付けております
目に見えることや
すぐ役立つこと
分かりやすいこと
採算のあうこと
…のみを重視してきた結果
心理療法は
デタラメになりました。
かけがえのない命を犠牲にしてまで
その横暴が止まりません。
曹洞宗のご住職が
立ち上がってくださいました。
ありがたいことですニコニコ

PTSDの呪縛を解く『志村けんのバカ殿様』

PTSD研究家翠雨の日記
通称「バカ殿」
  『志村けんのバカ殿様』
 (しむらけんのバカとのさま)
フジテレビ系列で放送されている
バラエティ番組で
単発の特別番組として年3回
特に1月、4月、10月頃に放送されてます。
2006年4月12日の放送で
20周年を迎え長寿番組
なりましたが
元々は
TBS系の番組『8時だョ!全員集合』の
コントの1つであった
ようです。
志村藩の殿であるバカ殿を中心に
城内・城下で起こる
さまざまな出来事を
一連のコントとして
番組化したものです。
長寿番組は
ナンセンスなようで
ものすごい風刺と哲学を
もっているものです。
裏タイトルは
「バカ暴君に気をつけろ!」
ですかね。
家庭に
地域に
職場に
国に
地球に
暴君がいます。
それを無意識のうちに
インプットし続けた結果
内在化してしまった
インナー馬鹿殿が一番手強いです。
自分の自己実現を
二重に拘束する
バカ殿を退散させるには
このくらいの破天荒な
面白さが必要でしょう。
キリスト教では
神と一体になり癒されるのが
限界ですが
仏教では凡超聖越
ポニョみたいに常識を超えなきゃ
癒されないくらいなのに
志村藩のバカ殿みたいな
ローカルなバカ殿のご機嫌を伺い
「そりゃそうだぁドキドキ」と言わせ
躍らせてる場合ではありません。
この問題を抱えた人が
日本にはたくさんいるのです。

アンナの症例⑥ 精神分析による『ヒステリー研究』の誕生

以上は
ブロイアーという人が
行った症例です。

フロイトはこの症例の病歴と

ブロイアーの行った新しい治療法
(カタルシス療法)に
非常に興味を覚え

ヒステリーの病因と治療法について
まとめるように勧めました。

当時は催眠法が流行していたのですが
何もから暗示をかけなくても
クライエントのから
抑圧していた思いが
吐き出され
抑圧していたことを
自覚できれば

治癒すると
分かったのです。

こうして出来上がったのが
ブロイアーとフロイトの共著

『ヒステリー研究』
(1895年)です。
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アンナの症例⑤ コップから水が飲めない

催眠状態は
一見
困った症状のようですが…

その時に
さまざまな症状について、
それがいつから
どんな風にして発生したのかを
根気よく話し合うようにするなかで

すべての症状について
その原因となる心理的外傷
(ひどくショックな出来事)があり
しかもそれは全て
彼女が父の看病をした時期の出来事
であるとわかった。

ふだんは
彼女はこの出来事についてまったく忘れているのだが
催眠状態にあるときは
このことに
ついて語ることができた。

話している最中に症状は
もっともひどくあらわれ

そして催眠からさめたときにはすっかり
症状は消えてしまうのであった。

例えば
彼女はわけもなく
突然水を飲むことができなくなり
どんなに喉が乾いても
水が飲めないという状態が
6週間も続いたことがあった。

この原因については
次のように語っている。

ある夏の暑い日
嫌いだったイギリス婦人のお手伝いさんが
飼っていた子犬に
コップから水を飲ませているのを目撃し

「なんて汚い」との
嫌悪感や怒りなどのコンプレックスを
感じ

怒鳴りつけそうになったのだが
はしたないからと我慢したことを
思い出し

そのとき抑圧した
感情を吐き出すと

急に水が飲みたくなり
おいしそうにコップの水を飲んで
催眠からさめた。

 
このような調子で
彼女のすべての症状は取り除かれ

彼女の病状は
徐々に軽快していった。

しかし
完全に健康になるには
なおしばらくの年月を要した。
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アンナの症例④再発

しかし

父が亡くなった時
ものすごい興奮状態になり
深い昏迷状態が2日間続き

その後
再びいろいろな奇妙な症状があらわれる。

周囲の人がすべて蝋人形のように
見えて区別がつかなくなったり

母国語のドイツ語が理解できず
英語を話すようになったりした。

日中は、お化けや骸骨
死人の首などのきみの悪い幻覚に悩まされ
午後からはうとうとと眠り
日没の頃には
催眠状態になった。

幻覚
離人感覚
…も付加されました。

(しかし
これらは後にすべて消えたのです。
大丈夫です。)
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