三億円事件をもとにした作品です。
―東京都府中市で
1968年12月10日に
発生した窃盗事件 ←強盗ではないのです。
「こころの傷に
時効はないのだろうか。
永遠に続くものなど
ありはしないのに…」という
ヒロインのナレーションから
始まります。
ヒロインは
母親に捨てられ
親戚のうちに
預けられていますが
そこのおばさんは
彼女の母親のことを
ろくでもないやつなどと
言ったりしますから
居場所がなく
繁華街をうろつくようになります。
警察に保護されても
親に連絡しなくていいと言い
涙も見せないので
警官が訝ってました。
そんな若者たちが集まる
溜まり場で
出会った青年と
恋に落ち
大事件を起こすのです。 ←3億円事件
事件後
ヒロインは大学に通いますが
溜まり場にいた
青年たちは
暴行死(学生運動にて)
薬物中毒の果てに死亡
事故死
作家になったもののガンで死亡
…トラウマを抱えたまま
さまよった果てです。
待ち続ける共犯の青年は
いつまでも消息不明
― 作品では
権威をコケにしすぎたので
事件そのものを【否認】するため
逮捕されないものの
海外で軟禁されている設定です。 ←なんだか【象徴】的
モンタージュ写真が
犯人確保の邪魔をしたのでは
ないかとも指摘されていますが
これは
PTSDの記憶のかけらを
まとめあげる難しさを
暗喩しているようにも感じました。
ヒロインは
このことを記憶し
考え続けているし
男性に翻弄されつづけた女性は
別な男性と結婚するも
離婚します。
しかし実家の事業を切り盛りしながら
たくましく生きています。
女性の方が
トラウマに強いかもなぁ…
そんな風に思いました。
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