チャングムは
孤児になってしまったのですが
母は臨終の際
言いきかせました。
これからは
今まで教えたことを思い出しながら
自分で判断してゆきなさい
泣いてばっかりいたり
簡単にあきらめてはいけませんと。
父母がいなくなる
しかも殺されるなんて
非情ですが
それをショックを受けながら
慰めてくれる人もなく
癒しながら
生きていくしかないのです。
でも
あんな可愛い
こどものチャングムでも
トラウマと一人で闘うのですから
大人はできると
決めてかからねばなりません。
宮崎監督が
ポニョに
【如人千尺懸崖上樹】という
最難関の禅の公案を
解かせたのと
似ています。
無理でもなんでもやるのです。
それしかないのです。
そして
チャングムのドラマが生まれた背景には
やはりそういう問題を
大なり小なり抱えた人が
韓国にも日本にも
少なくない事情があると思います。