女官は
恋愛も結婚もできませんから
引退後は
尼寺に行ったりします。
なのに
引退女官に
子どもがいることが
発覚しました。
かつて
明国の使節団の
男性にレイプされたのです。
その人の人生も
その子どもの人生も
PTSDと隣り合わせの
苦悩の上にあります。
そんなことが
よくできたな!という
怒りより不安が勝った
役人の独白に
「それが女官というものです」
と厳かに答えている。
世の中に
ルールやおきて
常識は存在するが
それを守ろうと努力していても
人間の世界だから
かならず
そうはいかないことが
おきてくる。
たいていは
自分の責任でないところで
起こった悲劇である。
―自分のせいだと思い込まされて
いる場合も相当多い。
女官の官は
感官の官
西田幾多郎もユングも
この感官と個性化の関係に
注目しています。
感官は幼い頃から
植えつけられたもの
そこから仕方なく離れてしまった人が
自己実現し
その存在に気づくのです。
そして
その問題事件は
遠い将来
悪事ではなく常識になります。
『チャングム』第八話 女官の官は感官の官
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