月別アーカイブ: 2010年7月

『チャングム』第三話 世の中が泥棒をつくる

登場人物の一人が
言ってました。

「うまれつきの泥棒はいない。
世の中が泥棒を創るのさ」

そう言って
自分の不正を正当化してるのですが

また盗みはいけませんが

一理ありますね。

『ああ、無情』の
ジャンバルジャンの世界です。

そう言えば

フランスで
極貧の女性が
子どものために
パンを盗んだのですが

裁判所は
無罪にしたという
話を最近耳にしました。

盗みより
貧困が(社会的な)罪である
と。

PTSDの症状のなかにも
その人の置かれた立場
(置かれてきた立場?)に自分も立ち
その人の視線で
世界がどのように見えているのか
同じように見てみないと
理解できないものが
たくさんあるように思います。
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66歳祖母が高1の孫を刺し自らの腹刺すキレやすさ

群馬県で
高校1年生の男子が胸を包丁で刺され
病院に運ばれ
約1時間後に死亡しました。
祖母も腹部に刺し傷を負っていて
搬送される前
「自分がやった」と
話しています。
2人は台所で口論となり
祖母が近くにあった包丁で
孫を刺したものです。
キレやすい人が
本当に増えました。

『チャングム』第四話 秘策は盗むもの

未熟な子どもたちが
親元を離れて集団生活を
していますし
厳しい社会ですから
ストレスが相当高いです。
目立つ新人は
いじめの対象になったりも
します。
 ―私がDVシェルターで出会った
 ある施設育ちの女性は
 口では言えないような
 いじめが普通にあったと
 回想してました。
しかし
理不尽な用事の中には
いじめではなく
大事なことを悟らせる目的のものも
ありました。
先の記事の水汲みもその1つです。
 ―利発で記憶力のよいチャングムだからこそ
  与えられた高度な課題でした。
松の実と松葉がたくさん与えられ
松の実に松葉を差すように
言われます。
しかも夜なべしごと
さらには電気を消されます。
少しでも明るい場所を
求めて歩きますが
限界があります。
しかし暗闇で出会った上級生が
こっそり教えてくれました。
見ようとするのが間違いだと。
感覚で差すものだと。

上級生も女官の噂話から
こっそり仕入れた秘策でした。
目で見ることも大事ですが
感覚を最大限に呼び覚ますこと
隠された秘密を探そうとする態度は
もっと大事ですね。
PTSD克服にも
それは言えると思います。

『チャングム』第四話 水の汲み方がわかればO.K.  

チャングムは
指導女官に
水を汲んでくるように
言われます。
水くらい誰でも
汲めますよね。
しかし
指導女官は
怖い顔を崩さず
(失望も見せます)
「ダメ。もう一度」
お湯にしてみたり
木の葉を浮かせてみたりしても
ダメ…
泣きそうになりながら
(いじめられている
気もするし…)
わからないと
訴えているうちに
母との思い出にたどりつき
どうしたらいいか
閃きました。
  ←崖っぷちが大事ですひらめき電球
わからない
わからないと
思ってましたが
本当はちゃんとわかって
いたのです。


チャングムは女官に
のどやおなかの調子を細かく質問し
少し塩を入れたお水を
手渡し
「ゆっくり飲んでください」と
言いました。
怖い女官の顔がやさしくなりました。
チャングムは
かつて母がそのように
細かく質問した上で
いろんなおいしいものを
食べさせてくれていたことを
思い出したのです。
まずは相手ありき】ですよね。
当たり前のようで
当たり前でない
誰でも知っている簡単なことです。
しかし
心理治療にも
今これが珍しいものと
なっています。

劣等感コンプレックスのエネルギー転換

PTSD研究家翠雨の日記
虚勢を張ってても
すぐに
PTSD研究家翠雨の日記
やさしさが顔を出し
PTSD研究家翠雨の日記
博愛精神さえあるのも
つい
描いちゃって
PTSD研究家翠雨の日記
そうこうするうちに
なんとなく方向性が  ←力強い点でしょう?
決まりました。
ちからこぶは
方向性に
エネルギー転換されました。
芸術家肌の男の子でした。
看護師でしっかりものの
お母さんを
無意識のうちにモデルにしちゃって
ちょっとしんどかったんですね。
 ―お母さんは
 強制してなかったんですけどね。
 
絵を描いているうちに
こちらが何も言わなくても
気づき
いい感じの個性がでてきました。

『チャングム』第三話  PTSDの孤独な闘い

チャングムは
孤児になってしまったのですが
母は臨終の際
言いきかせました。
これからは
今まで教えたことを思い出しながら
自分で判断してゆきなさい
泣いてばっかりいたり
簡単にあきらめてはいけません
と。
父母がいなくなる
しかも殺されるなんて
非情ですが
それをショックを受けながら
慰めてくれる人もなく
癒しながら
生きていくしかない
のです。
でも
あんな可愛い
こどものチャングムでも
トラウマと一人で闘うのですから
大人はできると
決めてかからねばなりません。
宮崎監督が
ポニョに
【如人千尺懸崖上樹】という
最難関の禅の公案を
解かせたのと
似ています。
無理でもなんでもやるのです。
それしかないのです。
そして
チャングムのドラマが生まれた背景には
やはりそういう問題を
大なり小なり抱えた人が
韓国にも日本にも
少なくない事情があると思います。

『チャングム』第三話 世の中が泥棒をつくる

登場人物の一人が
言ってました。
「うまれつきの泥棒はいない。
世の中が泥棒を創るのさ」

そう言って
自分の不正を正当化してるのですが
また盗みはいけませんが
一理ありますね。
『ああ、無情』の
ジャンバルジャンの世界です。
そう言えば
フランスで
極貧の女性が
子どものために
パンを盗んだのですが
裁判所は
無罪にしたという
話を最近耳にしました。
盗みより
貧困が(社会的な)罪である
と。
PTSDの症状のなかにも
その人の置かれた立場
(置かれてきた立場?)に自分も立ち
その人の視線で
世界がどのように見えているのか
同じように見てみないと
理解できないものが
たくさんあるように思います。

謎の失踪殺人医師の仙台で9月に心理臨床学会大会開催

医学部をトップで卒業し
人付き合いもよい
前途有望な青年が

電気もTVもつけっぱなしで
財布や携帯も置いたまま
無施錠で
部屋から失踪

殺人&窃盗しながらの
大移動

逮捕されても
本名を認めず
事件も否認

なんのために?
誰のために?

この不可解な行動を
読み解くパスワードは
PTSDしか
ないですね。

9月に
仙台で開催される学会で
『古事記』という
日本人の永遠のトラウマについて
学会発表するのですが

やりやすくなってきましたニコニコ
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ゴダイゴ『ガンダーラ』仏教イメージとPTSD

ガンダーラは
1つの象徴

「人生は苦である」

  ―四苦八苦するって言いますね。
   生老病死の四苦と
   愛別離苦・怨憎会苦・五蘊盛苦・求不得苦です。

から始まり

「世界は美しい」に
達するまでの

幻想が
『孫悟空』
『西遊記』の

物語ならば

このうたも
仏教の出発点も

PTSDでは
ないのだろうか。
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ムンクのように叫んでみる

PTSD研究家翠雨の日記

ムンクの有名な絵が
ありますね。

実父は医師
親類縁者に学者が多い
名家の生まれですが

PTSDには
関係ないです。

平成日本なら
むしろ危険な環境かも
しれません。
(PTSDの無理解者は誰ですか?)

母や姉が若くして結核で
死去
しており

自身も虚弱だったので
生き延びられないのではと
心配されており
身近に「死」を実感していたようです。

これは大きなストレスですね。
しかも哲学的なストレスです。

発砲事件を起こし
左手中指の関節の一部を失う怪我をし
精神が不安定になって
アルコールに溺れるように
なりました。

今ではとても人気がありますが

当時は
保守的な勢力からは
罵倒と思えるほど批判され
スキャンダルになったりもしたようです。

トラウマティックな人生ですね。
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