12歳の少年イングマルは
ひとり
夏のあずま屋で
星に話しかける。
人工衛星に乗せられて
地球最初の宇宙旅行生物になった
ライカ犬の運命を思えば
兄にいじめられても
彼の不器用なドジを
ママが嘆き悲しんでも
南洋の海からパパが帰ってこなくても
ちっとも不幸な事ではない。
加藤被告の人生に
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』を
想う。
父親不在
いじめのトラウマ
そこからくる不器用
十分不幸な
PTSD症状ですよ。
ライカ犬に感情移入するのは
自分も
自分の人生を未来に
棚上げされてるから…
星に話しかけることで
なんとか
自分がこの世に
確かに存在していることを
確認し始めているのでしょう。
宮沢賢治
『銀河鉄道の夜』みたいな
お話です。
床に落ちた食事を食べさせるなんて
母親からそんな屈辱受けるなんて
犬じゃないんです。
人間なら
おかしくもなりますよ。
感情の爆発は
人間としての尊厳から生まれた
感情です。
もちろん
そんなことをした母親にも
おそらくトラウマがあるのでしょう。