村上春樹『IQ84』構想の1つに9・11

PTSD研究家翠雨の日記

ノルウェーで
講演されました。

『IQ84』は

月が2つある
現実がねじれた世界に
紛れ込む物語です。

9・11で
ビルが破壊される映像を見て

なんだか
あまりに完璧すぎて      
コンピューター・グラフィックス
みたいに感じて
 ―私も砂漠を見たとき
  そう感じました。

この世が異質に感じられたことから  ←自明性の喪失です
この作品が生まれたそうです。

9・11は
大統領の選び方を変え
イラク占領を生んだ
象徴的大事件です。

普通の人も
どこか感じている
その感覚に
訴えかけながら

日常と非日常
現実と非現実が
つながっていることを
描こうとしたのですね。

集合的無意識
(西田哲学の
歴史的身体)は

みんなで創造しているのだと。

何も運命に
翻弄されているのではなく

主人公は
人類だと…

馬鹿にした作品でしたが
読者がイマイチだっただけで
流れるテーマは
古来からの哲学的大問題でした。

もちろんPTSDと
関係大アリです。

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