月別アーカイブ: 2010年8月

『おれのおばさん』 ~児童養護施設とPTSD

$PTSD研究家翠雨の日記

14歳の主人公の
父親が
ある日突然
逮捕され

東京の進学校から一転

変わり者の
実のおばさん率いる
札幌の児童養護施設の
居候となる。

そこの中学生たちは
虐待などの
トラウマティックな過去に耐えながら
真っ向勝負の
「人生との格闘」中です。

作者は言います。

それは
★一筋縄ではいかない

でも

★人は危うい綱をどうにか
 渡ることができる

「人間は動物と超人の間にかかる綱なのだ」
そう言った
ニーチェを想いました。

PTSD克服は超人になることを
意味します。

超人は大学や学会にはいません。
児童養護施設や病院で
呻いているのです。

ぼくのおばさんは
彼らを体を張って受け止めます。 ←現実にもいて欲しい!

おれになったぼくが
熟成されたほくの視点を
さらに展開させながら
書かれたものだそうです。

精神分析の目的も
過去の記憶の想起
そのものでは
ないですものね。

日本人の場合
特に大事な視座でしょう。
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PTSDを取り巻く脅しのテクニック

PTSDの方が
書いておられた。

うつ病と診断されて
抗うつ剤が処方されたが
全く効かない。

それで電気ショックを勧められたが
怖くて断った。

すると
処置なしだと言われた叫び

DVシェルターでも
カードは2つ
★離婚させて
★母子寮に送る

普通の人は
避難してきて
ほっとしたところに
そんなこと突きつけられたら
戸惑う。

怖れながら
かろうじて言葉を搾り出して
「…まだ、そこまでは…」
<じゃあ、どうするの?!>叫び

私はそんな話をたくさん聴いてきた。

職業や場所は違うが
人間のすることは
似ている。

おどしのテクニック?

やくざじゃあるまいし…

世の中には(専門家の仮面を被った)
とんでもない人がいるけど

人生のどん底で
ぎりぎり生きてるときに
余裕のかけらもないときに

『いやだ!』
『怖い!』と感じ
立ち止まることができた人が
大きな転機を迎えているように
思う。

PTSDなのに
なぜうつ病に甘んじるのか?
不思議で仕方なかったけど
…そういうことだったんだね。
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PTSDを素直に受け入れられないワケ

坐禅専門家のブログも
拝見した。

   悪い持病が出て
   目が泳いで
   妄想し始め…

思い出した!

昔から
癒しの方法として  
祈りや瞑想などが
方法として
奨励されている。

 ―癒しは誤解が多い言葉だが
  自己実現しないと人間は癒されない。
  自己実現の前には必ず
  苦悩がある。
  
でも…

★それが信じられなから     ←信じたくない=否認
★いますぐ何とかしたいから
(悠長なことはしておれん!と  ←誰に向かって?
 怒り)        
★苦痛だから

本気で向き合う人が少ない。

「過去の宗教くさいもの」と
【合理化】している。
  
高いところにあるブドウを
「あれはすっぱい」と
決めつけるキツネみたいな
ものだ。

教科書的には
【知性化】と言うのだが
誤解が多いから
あえてランク下の【合理化】と
私は呼ぶ。

合理化って聞くとまた
「合理的か。
 そう私は合理思考ができる
 おりこうさんなのよ音譜」って
誤解されそうだが…

宗教と聞くだけで
アレルギーを起こしたり
無宗教だと威張るのも
この防衛機制が
働いている。

誰に向かって
怒るのか?

その【誰】をつかんだら
人間がいかに宗教的な存在か
わかるだろう。

坐禅する姿は
龍のようで
魔王もおののいて退散すると
道元は言ったが

確かに
この人の不動の坐禅は
私に妄想させ
気づかせる力があった。

真実はシンプルなのですが
人間が複雑にしたがるのでしょう。
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うつ病支援家の悩みを聴いてみた

うつ病支援家の方のブログを見た。

ガッツポーズで自信をアピール

まぶしい…汗

早速
うつ病観を偵察…

二種類あるらしい。

★本物のうつ病
★擬態うつ病

今の世の中は
この区別ができておらず
平気で
一緒にされることが多く
はなはだ迷惑であると
怒っておられる。

擬態うつ病に
反感が強い。

なぜか…

うつ病は
本当に悩んで
なんとかしようと苦しんでいる人

擬態うつ病は
(しんどいのはウソではないが)
ただの甘ったれで
依存心が強く
自分が治療の主人公であるという
意識が希薄な人

ふーん…
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都教委わいせつ逮捕続出の “非常事態”に危機感

今年4月以降の
教職員の主な逮捕容疑は
盗撮のほか
痴漢、児童買春、婦女暴行、飲酒運転など。
特に5月は
わずか20日間に
5人の教職員が
立て続けに逮捕されていたことも判明。
最も多かったのは
電車内での痴漢行為で
次いで児童買春でした。
大人でも
職場の人間が
横領などで解雇されますと
精神的不調を起こす人が
必ず出ます。
子どもたちへのこころのケアは
されているのでしょうか?

心障学級教諭盗撮容疑で逮捕にもこころのケアを!

東京で
小学校の男性教諭(39)が
JR車内で盗撮し
逮捕されました。
酒に酔っていたようですが
教諭は
知的障害や自閉症などを持つ
児童らのクラス
「心障学級」の担任です。
知的障害や自閉症の殆どは
PTSDですから
傷ついた
デリケートな子どもたちです。
普通のお子さん以上に
驚き
不安に感じるでしょう。
こころのケアが必要です。

平城遷都1300年祭で光の天平行列登場

$PTSD研究家翠雨の日記
大極殿の前で   ←【一太極二陰陽】の大きな極
繰り広げられた
光の天平行列です。
平城遷都1300年祭の
メーン会場
平城宮跡で
今夜
「光の天平行列」が行われました。
色とりどりのLED
(発光ダイオード)の
小型電球で装飾した
天平衣装を身にまとった
約80人の行列が練り歩き
あでやかな明かりが宮跡を彩りました。
当時の貴族や女官も
平成の日本人も
無意識は
陰陽五行説で
できています。
心理療法してたら
それがよくわかります。

金賢姫からの手紙とPTSD真の支え合い

正しく傷ついた人の視線は
物事の真実を語る力を
もっているんだなぁと
改めて感じました。
ちまたに流れる
拉致問題情報では
わからない
被害家族の心情が
覗えました。
一番は
横田めぐみさんのお母さんとの会話かな…
「私が
『めぐみさんが来なければならないのに
私が来てしまってすみません』と
申し上げたところ
お母さんの早紀江さんは
娘に対するように
私を温かく迎えてくださいました。
私は北朝鮮で
めぐみさんに会った状況などを
ご両親に詳しく話しました。
早紀江さんは
娘の子供のころの様子を
いろいろ話され
『娘は数奇な運命をたどったと
思っています。
あなたが悲劇的な運命に耐え
けなげに生きて
日本を訪問したように
娘も北朝鮮であらゆる苦難に耐え
しっかり生きて祖国に戻り
自分の前に現れることを
願っています。
誰が何と言おうと
娘は生きていると
信じています』と
そのつらい心情を語られました」
拉致被害者の家族の方々は
PTSD化しないように
必死で耐えておられますね。
そういう方は
苦難のなかにあっても
似たような境遇の人に
適切な対応ができるのだと思います。
美しいな…
そう思いました。

自宅放火の16歳少女殺人未遂で逮捕 ~機能不全家族の肖像 

東京都品川区で
2階建て住宅から出火し
会社役員の男性(49)が
両腕のやけどなどで重傷
妻(47)も
煙を吸い
のどに軽いやけどを負いましたが
男性の次女(16・高1)が
「自分が火を付けた」と供述し
逮捕されました。
「朝方に帰宅し
午前8時半ごろに
朝食を食べないのをしかられ
家族が死んでもいいと思って
ろうそくで居間の段ボールに火を付けた。
以前からしかられていた」と
供述しています。
16歳の朝帰り
親は心配するでしょう。
  心配=こころを配る
心配すべき理由がそこにあったはずです。
16歳の一大事です。
  ―己事究明が始まっています。
なのに
なぜ
朝食を食べないとしかるのか?
二重に間違ってます。
★どうしたの?と聴くべきでしょう
★食べられないのは生理現象です。
  ―人間は深くものを考えるとき
   食べられなくなるのです。
        ↓
      欠食は叱るものではなく
      心配するものです。
機能不全家族の一例です。
非行は非行として
扱われるべきですが
こころのケアが必要です。
こんな家族が増えています。
 ―自説の押しつけがきついのが
  特徴です。
  子どもはたまったものでは
  ありません。
  
家族療法がいいでしょう。

しらしらと遠きふもとを流れたる小川眺めて夕山を越ゆ

若山牧水です。
川はこころの流れですね。
ずっと先にあるものを
観ながら
そこを超えていくようにすると
精神衛生が
いいんですね。
しかも
時空を一致させながらね。
要するに
観念や絵空事ではなく
日常と非日常は
【象徴】を通して
つながっているのです。
彼岸と想ったところは
明日現実になります。