カール・グスタフ・ユング
(1875~1961)の
『赤の書』の
監修をされた
京都大学こころの未来研究センター
河合俊雄教授です。
ユングの自伝は
「私の一生は
無意識の自己実現の物語である」から
始まりますが
自己実現の種は
トラウマです。
第1次大戦直前
戦禍を予期するような
恐ろしいイメージに悩まされ
精神的危機に陥ったのです。
そして
この時から自らが見た夢や
意識に立ち上がるイメージの詳細
(「ヴィジョン」と呼ぶ)を
日記風の「黒の書」として
書きとめ
さらに練り直し
「ヴィジョン」の絵と解釈を加えたものが
『赤の書』なのです。
40歳直前から断続的に16年間の
永きにわたる記録です。 ←流行中のPTSD克服の書
こんな凄い仕事に寄り添い
出版に尽力しながら
なぜ【自閉症スペクトラム】 ←先天的病で療育の対象
なんですかね。
臨床心理学の七不思議の1つです。