光源氏には
嫡男として
次代を担う
夕霧と
隠し子である
冷泉院がいます。
義と不義も陰陽ですね。
華厳経に
【海印三昧】とあるように
水に象徴される無意識の法則が
あります。
源氏物語は
無意識つまり
【たましい】の物語です。
光源氏ですから ←光は華厳
頭のなかは
東大寺のお水取りみたいな ←華厳
【火と水の競演】です。
―意識と無意識の攻防戦
密通というのは ←現実には困りますが…
いかにも【たましい】らしい
表現ですね。
そこで生まれた【冷たい泉】も
生きているのです。
霧はすぐ消えてしまいますが…
大局からみれば
陰のなかに陽があり
陽のなかに陰があります。