チャングムは孤児で
両親ともお尋ね者 ←正しい人でしたが…
―孫子まで処分される時代です。
その人生は
マイナスの始まりです。
血の滲むような
(実際何度も滲みました)
努力を重ね
あきらめず
宮中に入りましたが
意思を真っ直ぐに
貫こうとするので
バッシングという名の理不尽な
【全否定】に何度も
遭います。
しかし
最後は御輿が迎えに来て
宮中へ参内
みんなと出会いなおします。
―堂々と応援できなかった味方も
ひどいことをした敵も
なくなり
ただの旧友になって…
【全肯定】されました。
【全否定即全肯定】です。
―西田哲学しかり
古事記のスサノヲしかり…
チャングムは回想します。
華やかそうで
実は淋しく
すべて与えてくれそうで
実はすべてを奪う
何でもできそうで
何もできない
そんな場所だと。 ←象徴
出たり入ったりしながら
そう覚ったチャングムは
(苦労の末に出会った)
新しい家族と一緒に
自分の意思で
宮中から出て行きます。
史実としては
ありえないストーリーは
【一太極二陰陽】を
何度も繰り返しながら
自己実現してゆく人の
一事例を示しています。