中将姫という
美しく聡明な姫がいたのですが
幼い時に
実の母を亡くし
意地悪な継母に育てられます。
―シンデレラみたいですね
継母から執拗ないじめを受け
ついには
無実の罪で
殺されかけるのですが
殺害を命じられていた
従者は
極楽往生を願い
一心に読経する姫の姿を見て
どうしても
刀を振り下ろすことができず
―こういうことはあると
思います。
辛いとき
余裕がないときほど
一生懸命に何かすることは
身を守ります
置き去りにしたので
生き延び
17歳でこの寺に入りました。
―昔の女性は
よく出家しますよね。
それだけPTSD予防が
必要だったからです。
そして出家は
源氏みたいな男性でも
恐れさせます。
身の丈が高くなるような
心理的な威力があるからです。
あるとき
信心深い姫が
蓮の茎から取った糸を
井戸に浸すと
たちまち五色に染め上がったので
レプリカ
―ろうそくも二本で陰陽
マンダラは太極の位置
一夜のうちに
このマンダラを織り上げたという
伝説です。
不謹慎ながら
現実にはありえない話ですが
人間の艱難辛苦と祈りと癒しを
イメージ表現したものと
考えると
合点がゆきます。
―象徴的表現です。
事象は十人十色ですから。
動き出すときは
一気に動くのです。
そうなるまでは信じて
努力するのみでしょう。
PTSD治療のクライマックスは
こんな感じですから。
姫を極楽へ連れてゆく
観音さまですが
これも
さっきの癒しの過程の続きでしょう。
―後ろにある布の色も
五色で宇宙を表現しています。
お寺はみんな陰陽五行説です。
名物
中将餅です。
私はこれが好きです
継母に殺されかけた中将姫伝説PTSD昇華の象徴当麻寺マンダラ
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